頭がいいのか悪いのか

人間とは頭が良い生き物である。
という共通認識は、我々のすべての
社会活動の根幹となっている。
たまには変なヤツもいるが、
大多数は真っ当な人間である。

すなわち常識的で、近代的で、
社会規範をキチンとまもり、バカな行為は行わない。
定職について、ちゃんとお金を稼ぎ、
税金も社会保険料も収めている。
毎日歯磨きし、風呂に入り、
常識的な清潔感を保っている。

外に出るときには服を着る。
裸で出歩いたりはしない。
ビジネスも、近所づきあいも、
すべての社会活動はこの前提に基づいて
成り立っているのである。

人間以外の動物は下着すら身につけず、
毎日寝てばかりで明日のことも考えていない。
やはり人間は特別なのだ。
地球の未来は人間がしっかり考えなくてはならない。

別に驕りだとは思わない。
確かに人間は高い知能を持った動物だ。
だが賢いかどうかは別である。
満員電車に詰め込まれて、
死にそうになりながら出社したり。
お盆になれば何時間もの渋滞に耐えて里帰りしたり。
小さな家を自分名義にするために
莫大な借金を背負ったり。

「あいつら必死になって何やってんだ」
というのが他の動物から見た人間像である。
莫大な資金を費やして山を削り、いくつかの
小さな穴を開けて、そこに向かって玉を転がす。
鍛え抜いた肉体で時速150キロを超える球を投げ、
丸い木の棒でそれを打ち返して全力疾走する。

高度な知能を持つ人間が編み出したスポーツという遊び。
地球の裏側まで移動して写真を撮るという遊びもある。
人間は本当に頭がいいのだろうか。

新品のデニムにわざわざ穴を開け、
そこに高い金を支払う。
黒い髪を茶色くし、まっすぐな髪をくるくる曲げ、
そこに高い金を支払う。
そもそもお金とは何なのだ。
数字が書かれた紙をみんなが欲しがる。

そういえば最近の人間は
マスクというものをして出歩いている。
つけなければ死んでしまうそうだ。
何と弱い生き物なのだろう。

車に轢かれたり、風呂で溺れたりして死ぬ人は、
その何倍もいるらしいけど。
しかし、そんなことにはお構いなく、
とにかく死なないためにマスクをする。

炎天下でも、熱中症の危険があってもする。
したくなくてもする。
それが常識的で、近代的で、知能的な生き方らしい。
何とも不思議な動物である。

人間はとても奇妙な動物なのだ。
知能は高いがバカなことばかりしている。
この前提でビジネスをするものが
人間社会では成功するのである。

 


尚、同日配信のメールマガジンでは、コラムと同じテーマで、より安田の人柄がにじみ出たエッセイ「ところで話は変わりますが…」と、
ミニコラム「本日の境目」を配信しています。安田佳生メールマガジンは、以下よりご登録ください。全て無料でご覧いただけます。
※今すぐ続きを読みたい方は、メールアドレスコラムタイトルをお送りください。
宛先:info●brand-farmers.jp (●を@にご変更ください。)

 

どうすれば企業は生き残っていけるのでしょうか。私は今後、中小企業の経営は二極化していくと予想しています。それは「人を雇い続ける経営」「人を雇わない経営」です。

*私自身の経験を元に相談に乗ります。
*相談は無料(もしくは食事代)です。

感想・著者への質問はこちらから