【大手の作法/008】 本日のお作法:イノベーションを理解せよ

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法:イノベーションを理解せよ

パートナーの研修講師との打合せ時の話です。
彼は大手企業さんへの訪問帰りだったようですが、少しご立腹の様子。

「ある部門を対象にしたイノベーション研修の相談を受け、提案に行ってきたのだが話にならなくて、、、」と。残念ながら失注したようでした。

私には彼がお客様と打ち合わせをしているシーンが想像できました。
イノベーションというワードが出た際、おそらく「既成概念を取り払う、自由に発想を広げる、これまでにない価値観を生み出す」などのことを考え、その実現に向けて必要な打ち手を提案したことでしょう。事実そのようでした。

これ自体は何も間違ってはいません。

しかし、大手企業ではイノベーションを進める際に、
“行き過ぎることなく” “言葉を選んで” “場面に合わせて”などのことを気にしなければいけない相手が存在するのです。

すなわち“とがり過ぎたアイディア”を嫌う人たちです。
しかも多くの場合、そうした方々は管理職層であったりして、抵抗勢力として大きな壁となってしまうのです。

→次頁は「そうなってくると対処法は変わってきます。。。」

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