GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
引き続き、WSJ(The Wall Street Journal)から、コロナ後の世界に向けて消費者の行動がどのように変化・確立していくのか?というレポートを紹介していきます。
今週の記事はこれ
Top 10 Global Consumer Trends for 2021
2021年の世界的な消費者行動Top10
https://www.wsj.com/articles/ten-global-consumer-trends-for-2021-11610976600
パンデミック以後の2021年、消費者の行動がどの様に変わるのか?
という観点で先週までのHOFFMAN YORKの記事に引き続き、WSJの記事を読み込んでいきます。
調査・分析自体は調査会社のEuromonitor International が実施しているようです。下記の10のトレンドが予測されています。
順位ではなく10個がリストでピックアップされています。
・More Brand Activism
・Spontaneity and Convenience
・Open Air
・Physical and Digital Worlds
・New Schedules
・Revenge Spending
・Thoughtful Frugality
・Safety Obsession
・Greater Self-Awareness
・Working From Home Evolves
先週は「Safety Obsession(安全への強迫観念)」と「Greater Self-Awareness(さらに強まる自己認識)」を読み込みました。
早速続けて行きます。
・Working From Home Evolves(在宅勤務の進化)
This shift affects many aspects of daily life, from technology spending to eating habits to clothing choices. Loss of commutes and office workplaces limit spending on coffee runs, lunch breaks and socializing with colleagues after work. Though work wear and beauty routines have become more casual, food and beverage purchases could become more high-end as people try to create restaurant-quality meals at home
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(在宅勤務への)こうしたシフトは生活の多くの面に影響している(例えばテクノロジーへの出費から衣服の選び方まで)。
通勤がやオフィス勤務が無くなって、コーヒーを買いに行くことやランチタイムや仕事の後の同僚とのつきあいへの支出が制限される。
仕事の服や美容のルーティンがよりカジュアルになったり、自宅で「レストラン品質」を目指すために、食や飲み物の購買がより「ハイエンドの高いもの」になっていく可能性がある。
これまでも何度か紹介したように、「在宅勤務」は英語ではWork From Home(WFH)です。
WFHが消費行動そのものを進化させて行くよ、という話です。
特に、これまでレストランで楽しんでいたクオリティの食事を自宅で楽しむ、という消費行動がpostコロナ時代の一大シフトになりそうです。
日本でも、ご承知の通り外食産業が大打撃を受けていますが、「コロナ禍が収束すればまた元通りに活気が戻る」ことが期待されている様子です。
ところが、今回の論説にあるような「レストラン品質の食事を自宅で定期的に楽しむ」という「新しい習慣」が確立してしまうと、かつてもbeforeコロナのような「外食ブーム」はなかなか戻らないのかもしれません。
もしくは、こうした「新しい習慣」をうまく取り込んだ「食の提供サービス」が次のブームを作り出すのかもしれません。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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