この対談について
国を動かす役人、官僚とは実際のところどんな人たちなのか。どんな仕事をし、どんなやりがいを、どんな辛さを感じるのか。そして、そんな特別な立場を捨て連続起業家となった理由とは?実は長年の安田佳生ファンだったという酒井秀夫さんの頭の中を探ります。
第25回 新しい連立政権の可能性
第25回 新しい連立政権の可能性

酒井さんが「官僚時代に会った中では国民民主党の玉木さんが一番優秀だ」と仰っていたのを聞いてから、見る目が変わったというか、すごく気になりだして。一体どういうところがそんなにすごいのか、あらためて聞いてみたいんですけど。

そうなんです。でも彼は、同じ外務省の人はもちろん、日本に来ているヨルダン大使ともどんどんいい関係を作っていくんです。知識量も年齢もあまり変わらないのにどうしてこんなに人を惹きつけるんだろう、と。それで当時からずっと、「敵わないなぁ」と思っているんです。

彼はすごく共感力が高くて、かつそれを自分のことのように発信するのが得意なんです。なので外務省時代も、「ヨルダン大好き!」というようなことを、本当に真顔で言うわけです。この間までヨルダンのことなんて何一つ知らなかったくせに(笑)。

そうなんです。ちなみにヨルダンは王様の国なので、国家間で王族同士の交流があるんですね。つまり日本の天皇陛下とご一緒されることもある。でも彼は、そういうすごい方々の間にも臆することなく入っていけちゃうんです。いわゆる「コミュ力おばけ」ですよね(笑)。

そうしたと思いますよ。ただ、その頃ってちょうど政権交代の雰囲気、というか新党ブームがあって、新しいことをやるぞっていう風潮だったんですよね。そういう意味では古い体質の自民党より、民主党から出たがる人が多い時期ではありました。

はい。私はぜひ連立政権に入ってほしいなと思ってます。語学力もあって国際舞台の中でも堂々と話ができるので。「自公国」の連立になったら総理の可能性も……とか言われてますけど、実際あり得ると思います。

だって、労働者のためになることを自民党がやってくれるなら、連合はそれでいいじゃないですか。安倍政権時代も岸田政権時代も「労働者の賃金を上げろ」と自民党はずっと叫んでいるわけで、それは彼らの主張と同じわけですから。

ないですね。そして今は、その確率が少し減ったかなと。とはいえ、自公の東京選挙区での揉めごとが飛び火するようなことがあれば、仮に自公で過半数は超えていても、抑えの意味で自公国になる可能性はありますね。

そうですね。まぁ、そういう意味では何が起こってもおかしくない状況です。自民党が分裂して維新が合流するようなシナリオもありますし。半年後や1年後に連立の可能性を聞かれたら、50%くらいになっているかもしれません。
対談している二人
酒井 秀夫(さかい ひでお)
元官僚/連続起業家
経済産業省→ベイン→ITコンサル会社→独立。現在、 株式会社エイチエスパートナーズ、ライズエイト株式会社、株式会社FANDEAL(ファンディアル)など複数の会社の代表をしています。地域、ベンチャー、産官学連携、新事業創出等いろいろと楽しそうな話を見つけて絡んでおります。現在の関心はWEB3の概念を使って、地域課題、社会課題解決に取り組むこと。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。