その195「『AかBのどちらですか?』と聞かれて、Zの話をし始める人」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「『AかBのどちらですか?』と聞かれて、Zの話をし始める人」

「お礼を直接伝えたい」

なるほど、良いことですよね。
ところが、今の時代、チャットでも良いわけですよね?
まぁ、そんな時代だからこそ、「直接」というのが効いてくるのかもしれませんが。
でも、「直接」の機会を待って、お礼のタイミングが遅れていくとなれば本末転倒ですよね。

上記の例に限ったことではありませんが、「直接」に固執する人って、たまにいますよね?
ところが、相手からしたら必ずしも直接である必要性は無くて、チャットでもメールでも、張り紙でもなんでも良いってことありますよね。
実は、直接伝えたいのは自分だけで、誰もそれを望んでいなかった、と。
例えば、「相手に迷惑がかかることだから、直接伝えたい」という理屈がその人にあっても、迷惑がかかる可能性がある時点で、ひとまず最速で伝えておいた方がいいですよね。
ギリギリになって直接伝えられた相手からしたら、「なんで早く伝えないんだよ!」ですからね。

大切なことは、直接伝えるべきだ。
大切なことだからこそ、最速で伝えるべきだ。

こうして文字にしてみると、前者は自分にフォーカスしていますよね。
「私は直接伝えたい」ですからね。
相手の立場に立ってみると、(内容にもよるのかもしれませんが)後者の方が良い場面が多いですよね。
ところが、不思議なことに、「相手の立場に立って考える」が欠如してしまっている人ってたまにいるんですよね。
「おや!?おかしいな、この人、全く話が通じない」・・・みたいなね(苦笑)
「相手の立場に立って」という前提条件が揃わないので、話が通じないわけです。

そんな人の特徴は・・・

「AかBのどちらですか?」と聞かれて、Zの話をし始める人

・・・ですw

ディベートの際に、論点を逸らすというテクニックではなく、大切な前提条件が欠如しているから起こるのですが。
恐ろしいことに、これが彼らの素のコミュニケーションなのです。
こういうタイプの人って、別れ話をしてもなかなか別れられませんよ、きっと・・・(怖)

もう私たち、限界だよ・・・いつも同じようなことで喧嘩して、価値観も合ってないってことだよね。
こんなことしてても意味ないし、お互いのためにも、分かれて別のパートナーを探した方が良いと思う。

というもっともな提案に対して、

ディズニーランドに行ったとき、食べたチュロス、美味しかったよね。
だから、他に方法は無いかな?

くらいにぶっ飛んでます(汗)
「私はあなたの価値観と合わないし、あなただってそうでしょう?」ってことなんですが、「相手と」価値観が合う/合わないという前提は全く無く、「自分は」別れたくないから他に方法は無いか?と来るわけです。
彼らは「自分は」が枕詞に必ずついて、「相手は」という発想は全くありません。
恐ろしいですよね・・・

あなたの周りに、

「AかBのどちらですか?」と聞かれて、Zの話をし始める人

っていませんか?
こんな風に言ってる僕も、Zの話をし始めることって結構あるんですよね・・・
まぁ、僕の場合、相手の話を聞いていないのが原因なんですけど。←こっちも悪質

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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