“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第54回 オンラインクレーンゲームの楽しみ方
最近はオンラインクレーンゲーム、いわゆる「オンクレ」というのが流行ってるみたいですね。
けっこうブームになってきてますね。お客様は自宅で気軽に楽しめて、店舗も余った機械をうまく活用できる。いいシステムだと思いますよ。
私、あんまり仕組みがわかっていないんですけど、もしかして「遠隔でリアルのクレーンゲームがプレイできる」ということでなんですか?
いわゆるネットゲームとは違って、実際に存在するクレーンゲーム機をPCやスマホで操作して遊ぶんです。
へぇ〜、おもしろいことを考えつくなぁ。ちなみにいつぐらいから出始めたんですか?
流行り始めたのはコロナ禍からですね。なかなか外に出れない中で、自宅で遊べるもののニーズが高まって。
ええ。取った景品は後日自宅に送ってもらえます。
そうなんですね! いや〜おもしろい。ゲーム画面で操作してるだけだとそこまでハマらない気がしますけど、リアルとつながっているとぜんぜん違うでしょうね。
ああ、そうか。確かに1つ1つ現地から発送していたら大変ですもんね。うーん、でもそうなるとちょっと気分が下がるなぁ。やっぱり自分が取ったものを直接手に取る手触り感が欲しい気がします。
例えばすごく大きなぬいぐるみとか、実際のお店のクレーンゲームで取っても持って帰るのが大変ですよね。オンラインだったら取ったそのものを送ってもらえるとなればもっと流行りそうな気がします。
へぇ。荷物になるのに持って帰るんですか。
そうなんです。クレーンゲームの景品って、いわば「戦果」なわけです。だからなるべく皆に見せて歩きたい(笑)。
ああ〜、なるほど。見せびらかしたいと(笑)。でもお店から一歩外に出たら、その戦果もただの大きな荷物ですよね(笑)。万代さんのお店の中だったら「あのクレーンゲームで取ったんだ!」と気づいてもらえて自慢になるでしょうけど。
ははぁ、なるほど。そこまで気を配るわけですね。万代さんのロゴが大きく入った袋じゃダメなわけだ。
「万代で取ったんだぞ!」ということが一目でわかるデザインということですね。
ぜひぜひ(笑)。そういえば私もワイキューブ時代にビジネスバッグを作ってましたね。A4サイズの布製で、ロゴもわざとらしくないように入れてちゃんと使ってもらえるようにお洒落なデザインにして。
本当にそうですよね。ちなみにオンクレで大きなぬいぐるみを取った場合も、透明の箱で送るんですか?
ああ、なるほど。リアルの店舗で遊んで自分で持ち帰る時は見せて歩きたいけど、家に届く時に丸見えだとちょっと恥ずかしいわけですね(笑)。ちなみに万代さんでもオンクレを導入する予定はあるんですか?
いいですね! それは売りになりますよ。ちなみにオンラインでも店員さんが付いてるものなんですか?
へぇ〜、そうなんですね。確かに、取った景品が出てきたときも「これが取れましたよ!」と見せてくれないと実感が湧きませんもんね。「当たった感」をいかに味わってもらうかは大事でしょうから。
ちなみにオンラインとリアルでターゲット層は異なるんですか?
なるほど。あとはクレーンゲームを好きな理由にもよるんですかね。スリルを味わうなら家でできたら便利だけど、「皆に見られながらやりたい人」はオンラインだとちょっと物足りない。
ははぁ、クレーンゲームもなかなか奥が深いですね。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。