“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第97回 万代は地方都市の「インフラ」である

万代さんは地方を選んで出店されていますが、今って地方の将来が不安視される場面も増えていると思うんです。道路や水道などの生活インフラがあちこちで破損していて、修理もままならなかったりもしますし。

そうでしょう? なので今年から初任給を30万円に設定したんです。ユニクロさんは初任給30万円がスタンダードなんですけど、同じ水準を地方で出すのはかなりインパクトがあるんじゃないかと。

まぁ、嫌がられてるかもしれませんね(笑)。でも今はもうXの固定ポストにも書いてますので。学歴も問いませんし、未経験でも全国転勤ができる方なら一律30万円。それを発表してからすでに50人くらい応募がありました。

それはもちろん。今はガソリン代も上がってるし、物価も高騰してるのに給料が据え置きだと、社員は貧しくなるだけですから。とにもかくにも会社が「給料を上げる」と宣言し、実際に行動に移すべきだと思いますね。

それでいうと、出店するエリアは「地域内のキャピタル」にあたる都市に絞っています。例えば東北でいえば仙台、北海道なら札幌。十勝地方なら帯広、オホーツク地方なら北見というように、エリアの中心都市を選んでいるわけです。

ありがとうございます(笑)。一応、何十年も商売をやらせていただいていますので。でも実際、全国的に見ればお祭りなんかも減ってきていて、人が触れ合う場がなくなってきてるのは事実なんです。だからこそ万代がそこを埋められたらいいなぁと。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。