“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第121回 24時間働く社長は、もう古い?

先日、Xで「働いて働いて働いてまいります!!!」とポストされていたのがすごく印象的で。たしかプライベートでお食事されている時に、隣の席の方が「万代に行こうか、ライバル店に行こうか」と話しているのを聞いて、思わず名刺を渡したんですよね(笑)。

ライバル店とどっちに行くかをまさに迷っているところだったので、それはさすがに黙っていられないなと(笑)。私は代表であると同時に、「営業のトップ」でもありますからね。気づいたら体が動いていたという感じでした。

いやいや、僕は言うと思いますよ。ユニクロさんに限らず、小売業のトップを張っている人なら、きっと同じことをするんじゃないかな。僕は今でも、街中で万代の買い物袋を持っているお客様を見かけたら頭を下げますし、エレベーターの中なら「ご利用ありがとうございます」と必ず声をかけています。

なるほど。最近、政治家の方で「働いて働いて」といった趣旨の発言をして、ワークライフバランスの観点からすごく叩かれている件もありましたよね。

「時代が変わったな」というのは感じましたね。実際に103万円の壁などもあって、働きたくても働けない状況は確かにある。だから「働いて働いて」という言葉自体が、もう現代においてはナンセンスな言葉、許されない言葉になってしまったんだな、という。

私は「24時間仕事であり、同時に24時間遊びである」という感じですね。プライベートな時間に仕事のアイデアが浮かぶこともあるし、仕事中も遊びの感覚でイメージを膨らませたりする。これが人生で最も効率的で、楽しくて、収入も増える生き方だと思っているので。

よくわかります。仕事が面白くなければプライベートも面白くないし、プライベートが充実していなければ仕事も面白くない。両者は密接につながってるんですよね。これ、経営者だけじゃなくサラリーマンの方も同じだと思うんですけどね。

うーん、お昼休みにきっちり1時間休憩しろと言われて、ちょっと苦痛でしたね(笑)。当時の上司が20分で食事を終えた後、残りの40分間を本当に「何もしない」でじっと黙って休むことを強要されたんですよ。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















