第137回 高市政権が若者世代に支持される理由

この対談について

株式会社ワイキューブの創業・倒産・自己破産を経て「私、社長ではなくなりました」を著した安田佳生と、岐阜県美濃加茂エリアで老舗の葬祭会社を経営し、60歳で経営から退くことを決めている鈴木哲馬。「イケイケどんどん」から卒業した二人が語る、これからの心地よい生き方。

第137回 高市政権が若者世代に支持される理由

安田
ついに高市内閣が発足しましたね。

鈴木
しましたね。なんか支持率も高いみたいで。
安田
そうなんですよ。18歳から39歳までの若年層の支持率が、なんと80%超えらしいです。(対談日11月10日現在)

鈴木
へぇ、そんなに!
安田
40〜59歳の層でも75%あって、一番低い60歳以上の層ですら63%もあるようです。なぜこんなに人気があると思います?

鈴木
そうだなぁ、やっぱりまずは「初の女性総理」だからじゃないでしょうか。何か変えてくれるんじゃないかっていう期待感があるんでしょう。
安田
なるほど、確かに。ただ興味深いのが、就任直後が一番支持率が高かったわけではなくて、就任後もどんどん上がっていっていることなんですよ。これに関してはどう見ます?

鈴木
まだ総理になってから日は浅いですけど、外交での立ち振舞は堂々としていますし、国会での受け答えなんかも的を射ていますもんね。そういうところが幅広い年齢層に支持されているのかもしれない。
安田
そうですね。言葉を濁さずハッキリと発言するところは、やっぱりこれまでの総理たちとは一線を画しているなと思います。

鈴木
それでいうと、僕は就任会見の時の「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いて参ります。」っていう言葉がすごく印象に残っているんですよね。僕ら昭和世代からすると「よく言ってくれた!」と思ったりして(笑)。
安田
あれは政治家に向けてのメッセージでしたけど、鈴木さんには刺さったんですね(笑)。

鈴木
そうそう(笑)。もちろんウチの社員なんかにそれを強要したいわけではないですよ? ただ、仕事が好きで、仕事をしている時が楽しいって思える人は、どんどん働けばいいと思うんです。
安田
確かにそうですよね。人によって「バランス」の定義は違いますから。実際、高市さんは今、労働時間規制の撤廃に動いていますよね。

鈴木
正直なところ、多くの会社もジレンマを感じていたと思います。もっと働きたい人がいて、こちらもやってもらいたい仕事がある。それなのに法的な規制でそれができない。だから労働時間規制がなくなることには、僕もすごく期待しています。
安田
ちょっと面白いのが、若い人ほどワーク・ライフ・バランスを重視していそうなイメージがあるじゃないですか。でも労働時間の上限撤廃に一番賛成しているのが18歳〜39歳の層なんですって。

鈴木
あ、そうなんですか! 若者も実はもっと働きたかったってことですか?
安田
そういうことみたいですね。確かに私たちも若い頃って、ガンガン働いて知識や経験を習得していくのが楽しかったですよね。残業すら楽しくやっていたように思います。

鈴木
楽しかったね〜(笑)。遅くまで働いて、「よし、飲みに行くぞ〜」っていう(笑)。…そうか、よくよく考えてみると「ワーク・ライフ・バランス」みたいな考え方を作ったのって、今の若者世代じゃないんですよね。
安田
あ〜確かに。むしろおじさんたちが「若い人はプライベートを大事にしたいはずだ」なんて勝手に決めつけちゃったのかもしれませんね(笑)。

鈴木
そうそう(笑)。だからワーク・ライフ・バランスが崩されることに一番反対しているのは、もしかしたら我々くらいのおじさん世代なのかもしれない。「これだけしか働かなくても、しっかり給料もらえるから、こりゃ楽でいいわ〜」なんて思っていたりして(笑)。
安田
笑。いや〜それにしても、私はこれまで自民党政権には期待していなかったんですけど、高市さんにはちょっと期待しちゃいます。本気で財政改革にも乗り出してくれそうな気がしますし。

鈴木
同感です。僕も、高市さんだったら国や国民のために本気で舵取りをしてくれそうだと思えます。とは言え、まだ発足したばかりですからね。これからどう動いていってくれるのかが重要です。
安田
そうですね。今後の高市政権、注視していきましょう!

対談している二人

鈴木 哲馬(すずき てつま)
株式会社濃飛葬祭 代表取締役

株式会社濃飛葬祭(本社:岐阜県美濃加茂市)代表取締役。昭和58年創業。現在は7つの自社式場を運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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