「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第102回 初来店でも6万円を支払いたくなる美容室

この対談でも何度かお聞きしている「チケット制」ですが、今日は改めて深堀りさせていただこうかと思います。聞くところによると、岩上さんのサロン『マハロコ』でしか使えないこのチケット、常連さんだけでなく新規の人も買っていくことが多いとか?

いくつか種類があるんですが、12回券だと6万6000円ですね。ただこのチケット1枚で『ハウオリ』が受けられるので、通常1万1000円する施術料が実質半額の5500円になるわけです。

特別なことはしていないつもりですけど(笑)。ただ、新規のお客様に対しては、アプローチするタイミングを2回に分けるようにしています。まずは施術前に細かな料金の説明をしつつ、チケットについては「お得に継続する方法もありますよ」とサラッとお伝えしておく。

なるほどなぁ! 普通は美容院に行く前に、「今日はこれくらいの支払いだな」ってある程度想定しているはずで。それなのに施術後に、その想定額を遥かにオーバーする金額を支払ってしまうわけでしょ? これはすごいことですよ。

僕も正直なところ、新規のお客様がいきなり6万円のチケットは購入されないだろうなぁと思いつつお話ししているんですけどね(笑)。ただ、ウチのサロンの開放的な雰囲気とか居心地の良さみたいなものを気に入っていただけて、施術中に「このお店なら通い続けたい」って言ってくださるお客様も多いんですよ。

そうそう。で、一応事前にチケットの話をして、その日はハウオリとカットの施術を受けられたんです。それで帰り際に改めて「どうします?」とお聞きしたら、「チケット買ったら、私、また来れますよね!」って(笑)。要は、ご自身の生活パターンを変えるためにチケットを購入されていったんです。

なるほどなるほど。カットもチケットを使うことでお得になると。じゃあ定期的に通い続けようと決めた人にとっては、チケットを買った方がトータルでかなり安くすむことになるわけですね。それは確かに買わない理由がない(笑)。

ええ、ありがたいことに(笑)。継続して通ってくださるお客様も、ほとんどが「チケット購入」を目的に来店されているので。普通の美容室だと施術後に支払いますけど、ウチでは施術提供とキャッシュポイントが完全に乖離しているんですよ。

18回券と24回券があります。回数が多いほど、1枚あたりも安くなるので、結局は皆さん、どんどん24回券に移行されていきますね。実は毎年年末に、継続者限定でチケットの購入代金を3%オフにするキャンペーンをやっているんですけど、その時に2〜3冊をまとめ買いされる方も多いですよ。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















