人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第141回 失敗を「次の一歩」に変える方法

今日は失敗との向き合い方についてお聞きしたいなと。メルマガにもエジソンの話を書かれていましたよね。「自分は失敗したことがない、1万通りのうまくいかないやり方を発見しただけだ」と言っていたと。

難しいですよね。何かしら希望の光が見えていれば、失敗も次につながる一歩だと思える。でも「石の上にも三年」という言葉の本質を理解しようとせずに、盲目的に同じ事を繰り返しているだけでは、効果のある失敗とは言えないでしょうね。

まさに仰る通りで。つまり、やる前に「こうすればうまくいくんじゃないか」という仮説を立てて、結果を見て検証し、そして改善するというプロセスが 大事なんです。それが「失敗との正しい向き合い方」じゃないかと思っています。

優れた経営者ほど損切りがうまいとも言われます。私は事業を見るときに「儲かるか、勝てるか、やりたいか」の三つが揃っているかを基準にしていて、どれかが欠けたら見直すタイミングかもしれないと考えます。

そういう明確な基準があるわけですね。実際、ユニクロの柳井さんも野菜事業では早めに撤退されていますよね。アパレルがうまくいかなければ別の方向に切り替えていたかもしれないし、ソフトバンクの孫さんもそうかもしれない。

ええ。「すごくやりたいけど明らかに儲からない」とか、「儲かるし勝てるけどやりたくない」とか。そういう判断も広い意味での損切りで、自社として何を大切にするかを突き詰めた結果の決断とも言えますよね。

結局、儲からないものをいかに儲かるように工夫して変えていくか。ここを乗り切った人が利益の出る事業を手にしている。すぐに「うまくいかないから撤退」と判断する人は、そもそも事業家に向いていない気さえして。

粘りは本当に重要だと思います。ただフリーランスの方なんかは、自分一人が食べていけるだけの売上があると「まだやれている」と思えてしまう。本当は浮上の見込みがないのに、食えているから粘り続けてしまうケースもあるんですよね。

うーん、ただ私はどちらかというと、粘った方がいい派なんですよ。うまくいかないからすぐ辞めるのは誰でもできる。よく語られる石油掘りの話でも、もう少し掘れば出たのに破産しそうになって手放したなんてケースがあるじゃないですか。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















