「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第36回 顧客流出を食い止めるカギは、ハウオリ?

『ハウオリ』について知れば知るほど、単なる「髪質改善」ではないんだろうと感じます。お客さんの立場からするときっと「人生改善」とか「運命改善」に近いものがあるんじゃないかなと。

やっぱりそうですか。そもそも『マハロコ』はリピーターさんが多いって仰っていましたけど、ハウオリの登場でさらにそれが進んだわけですね。

まさにそうなんです。今の生涯平均利用数は、50軒は超えているんじゃないかな。いろんなお店の情報に簡単にアクセスできるようになったことで「1つの美容室に長く通い続ける」というカルチャーが薄れてきていると思っていて。

それはもういろんなケースがあると思いますよ。中には「毎回違う美容院がいい」という人もいるでしょうしね。ただ個人的に思うのは、「お客様の関心事の変化に美容師が気づけていない」という課題が背景にある気がして。

例えば僕は毎朝サーフィンをしていますが、毎日同じ場所で同じ海に入っていても、1日として同じ日はないわけですよ。波の大きさも変わればうねり方も風向きも変わる。そうやって毎回違うからこそ「面白い」わけですよね。

仰るとおりです。それを防ぐためにも美容師はお客様の「今の関心事」への解像度を上げていかなくてはいけない。例えば若い時には髪色や髪型に興味があっても、年齢を重ねていくうちに抜け毛やボリュームの方が気になってくる。そういう変化を敏感に察知する必要があるんです。

その方は最初「だいたい2万円くらいの予算で考えている」と仰っていたんですが、「お困りごとを全部解決するにはこれくらいのお見積りです」とご提案したら「じゃあそれで」と、6万6000円のチケットをご購入されていきました。

そうだとしたらありがたいことです。「チケット制度」も、ある意味「未来」に対してチャージしてくれているんだろうなと思いますし。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。