その119「 結局、攻撃 or 守備、どっちがいいのよ?」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「結局、攻撃 or 守備、どっちがいいのよ?」

弊社のスタッフで空手をやっているママさんがいるのですが、彼女が「道場でおじさんたちにボコボコにやられる」と相談くれたんです。
どうやら、彼女の話を聞いていると、ディフェンスの仕方がわからず闇雲に突撃している状況が浮かんできたのです。
それだと、体格(特に体重)にまさるおじさんたちには勝てませんからね。
そこで逃げるのが上手い僕!?が彼女に、ディフェンスについて教えるのですが・・・

そもそも、攻撃か守備か・・・どっちが大事なんでしょうかね?

攻守と言えば、子供の頃、RPGゲームをやっていたとき、僕は迷わず武器から購入するタイプでした。
それで、あるとき、防具から買ってみたんですよ。
そしたら、ゲームがすごい簡単になったんです。びっくりしましたw
以来、「守備って大事なんだな」と思うようになりました。
一方で、「攻撃は最大の防御」なんて言葉もありますね。
確かにRPGゲームでも一撃で敵を倒せるくらいの攻撃力があれば、守備なんて必要ないんですが、実際の社会ではどうなんでしょうか?

例えば、格闘技でも、攻撃偏重の能力を持った選手もいます。
一発の威力が桁違いで、警戒しすぎた相手は何もできなくなる、そんな選手です。
ところが、そんな選手ではNo.1にはなれないんです。
トップランカーにはなれますけども。
かと言って、鉄壁のディフェンスを持った選手もNo.1にはなれません。
当たり前ですが、亀のように守っていても、僕のように逃げ回っていても勝てませんから。

では、企業の場合、何を持って攻撃力が高いって言うんでしょうか・・・

営業力?
企画・提案力?
クリエイティブ?

では、守備力って何でしょうか・・・

資金調達力?
マネジメント力?
教育力?

・・・思いついた言葉を並べてみましたが、これらの言葉が持つ攻守の感覚って会社によって違いそうですよね。
ある会社では「我社の資金調達力があるからこそ、競合他社よりも優位に立つことができる」ということもあるでしょう。

結局、自社が持つ何を攻撃に活かし、何を守備に活かすのかで企業の在り方も変わってきそうですね。
そもそも企業にとって、攻守の定義も違うはずです。
どうやら、格闘技のようにパンチやキックが攻撃・・・とわかりやすいものではなさそうです。

もしかして、今まで攻撃と考えていたものを守備と考えてみる、またその逆も・・・そんな風に逆転してみると新しいアイデアが見えてくるかもしれませんね。

簡単に書いちゃってますけど、格闘技では防御(というか、逃げる)しかできない僕には攻守の逆転発想もクソもないんですが。
仮に逆転したら、攻撃オンリーのぶんぶん丸になっちゃいますね。

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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