「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第118回 45歳を過ぎた美容師の集客術とは

集客力が落ちるというより、難易度が変わってくるのかなと思いますね。そもそも美容室には面白い現象があって、広告を打つとオーナー美容師の年齢の「プラス・マイナス5歳」くらいの方たちが自然と集まるんですよ。

ああ、なるほど。つまり、自分の年齢の「プラス・マイナス5歳」にしか広告が届かないという前提があって、さらに40〜50歳の方々はなかなか美容にお金をかけられないという現実がある。それが重なって45歳くらいから新規獲得が難しくなる、ということなんですね。…でも、じゃあどうすればいいんですかね?

う〜ん、45歳になってから何かを変えようと思っても難しいんじゃないですかね。むしろ重要なのはそれまでに何をしていたかで。端的に言えば、45歳になる前に「自分を信頼してくれるお客様」をどれだけ作っておけたか、なんじゃないかな。

ということは、45歳になるまで15年くらいは猶予があるわけですね。…でもそれで言うと、独立する時点でそれなりに指名客はついているわけでしょう?「これなら自分1人でもやっていけるぞ」という自信があるから起業するわけで。

そうなんですけど、実際はその自信が間違っていることもあるわけですよ。既についているお客さんたちも、その人に魅力を感じて指名していたわけじゃなく、単に家から近いから通っていたみたいなお客さんばかりだったりするので。

あぁ〜、このお客さんは自分のファンだから通ってくれているんだと思っていたら、実際は立地が理由だったと(笑)。店を出せば当然ついて来てくれると思っていたのに、誰も来てくれなかったみたいなケースがあるわけですね。怖いなぁ。

そういうことです。まぁそれは極端なケースだとしても、全員がついてきてくれるわけじゃないから、独立しても新規集客は必須になる。まぁ若い頃は元気ですから集客もガンガンできるわけですが、独立して10年も経てば40代ですよ。体力も落ちてくるし、それまでと同じやり方はできなくなってくる。

そういう方は確実に増えていると思いますね。ただこの現象は、別に今に始まった話でもなくて。30年前くらいから、「お客様というのは、長く通える美容室と巡り合えるまでに平均15軒は渡り歩くものだ」みたいに言われてましたから。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















