“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第148回 異業種に学ぶターゲットの行動特性

以前Xで、自分のお店以外のところでビジネスのヒントを見つけるというお話をされていましたよね。ターゲットに近い属性のお客さんがいるお店に行って、そこで観察すると。

仰る通りです。中華系の方だけでなく、東南アジアや北米の方もいて、その人たちが求める日本の商材ってこういうものなんだな、とよくわかりました。ターゲットごとにちゃんと品揃えを変えているのが面白いんですよ。

なるほどなぁ。でも万代さんはインバウンドをターゲットにしていませんよね。ファミリー層がメインなのに、あえてターゲットが違うドン・キホーテさんに行くのはなぜなんでしょう。

そうかそうか。ドン・キホーテさんのやり方をそのまま使うわけではなく、「うちのターゲットならこうアレンジしよう」と考えながら観察しているわけですね。逆に、ターゲットがドンピシャなお店だとどんなところがあるんでしょう?

意外かもしれませんが、回転寿司のお店ですね。同じようにファミリー層が来店されるので、子どものメニューがどのぐらいチョイスされているか、どんなメニューが開発されているかをじっくり見ます。あとはスーパー銭湯とかもそうです。どちらも家族が車でアクセスしてエンタメとして楽しむ場所でしょう?

そうですね。ご家族が休日の過ごし方を3つか4つぐらい考えている中で、万代もその選択肢にエントリーできるといいなと。そのためにはファミリー全員に満足してもらうことがリピートの大原則なので、同じ行動特性を持つお客様がいるお店をとにかく研究しているんです。

同業者よりも、ターゲットの行動特性が近いお店の方が学びは多いんです。イオンモールにも行きますよ。あそこも家族で足を運ぶ場所ですから。いずれにせよ、自分の店だけ見ていたら、お客様が他のお店でどんな反応をしているかはわからないんです。

ええ。そのくらい細かく観察しています。とはいえ僕1人で行ったらさすがに怪しいので、マーケティングチームで行くようにしていますが(笑)。3、4人で行くんですけど、女性も混じっているのでそこまで不自然にはならないかなと。

回転寿司にマーケティングチームで行くのもなかなかシュールですけどね(笑)。ちなみにそういう調査って、覆面調査みたいにバレないようにやるものなんですか。業界の暗黙のルールみたいなものがあって、バレたら怒られるんじゃないかと思ってしまいますけど。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















