「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第168回 年収アップを狙うなら「他責思考」は捨てろ!

ここ数年、大学生の初任給はどんどん上がっていますが、日本人全体の平均年収はたいして上がっていません。その理由はいろいろ挙げられていますけど、大まかにわけると「政治・経営者・個人」あたりかなと。この中で言うと、どこの努力が足りていないからだと思います?

ですよね? 私自身、会社の目指しているところとか社長の想いに賛同できて、かつ、自分の持っているスキルを最大限に活かして協力したいと思える会社に勤めてきたんです。でも会社や社長に対して「リスペクト」が持てなくなった時点で転職していて…。だからグチグチと文句を言いながらも会社に残り続けている人の気持ちが、正直わからないんですよ。

笑。私は雇う側も雇われる側も対等な立場だと思っているんです。お互いに持ちつ持たれつの関係といいますか。だから会社も「従業員を安くこき使ったろ」みたいな考えは持つべきじゃないし、従業員側も雇ってもらっていることにある程度の感謝とリスペクトを持つべきだろうなと。

確かに今、将来年金がもらえなくなるかもしれないのは国のせいだ、なんて言う人も多いですけど、平均寿命100歳近くまで延びている中で、60歳まで働いて残り40年は国に面倒みてもらおうなんて、普通に考えたら無理な話ですよね(笑)。

うん、無理無理(笑)。少子化問題もいろいろ言われていますけど、別に国だけのせいではないと思いますよ。先進国はみんな軒並み少子化になってますもんね? 結局のところ、皆が他責思考でいる限り、何も解決していかない気がします。

本当ですね。経営者さんたちも「国からの補助金や助成金がないから賃上げできない」なんて言い訳せずに、会社に利益をもたらすためにバリバリ働いてくれるような社員さんがたくさん集まってくるような環境を作るべきですよ。…まあこんなことを言うと、炎上しそうですけど(笑)。

いやいや、大丈夫だと思いますよ(笑)。それで言うと、ウチの会社って大企業のようにめちゃくちゃ高いお給料が出せているわけではないんですが、それでも採用に困ったことがないんです。

ありがとうございます。スタッフが女性だけということもあって、ワーク・ライフ・バランスやご家庭・お子さんの事情などへの寄り添いにはいろいろと工夫しています。そういう配慮があるだけで、お仕事に関するハードルがぐんと下がると思うんですよね。

そこが中辻さんのすごいところなんですよ。どんな状況でも、創意工夫次第でうまくやっていく方法は必ずある。それなのに多くの経営者はできない理由を並べてるばかりじゃないですか。結局、経営者自身も「他責」なんでしょうね。

同感です。きっと自分が稼げないのは国や時代のせいだって言っている人は、一生そのままなんじゃないですかね。どんな状態になっても「自分の責任」って考えられて、真剣に努力していける人だけが、どんな世の中になっても稼いでいけるんだと思います。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















