【大手の作法/007】 本日のお作法:即決は求めるな

大手への営業プロセスで大切なことは?

私の経験では、大手さんへの新規案件の営業は1年ほどの時間をかけることが普通と感じます。そもそも名前も知られていない小さな会社が提案の機会をいただくだけでも、なかなかのことです。
しかも先方には多くの部署や利害関係者が存在しているのです。(第2回ご参照)
大手さんから信頼を獲得し、付き合うに値する存在であると認知いただくことではじめて契約は成立するのです。そこには多くの時間がかかりますし、当然、会社や社員の成長、商品力の向上などが必要です。
中小企業の多くがこのプロセスの中で大手企業への営業をあきらめてしまっているのです。「時間がかかりすぎて効率的ではない。。」と。
乗り越えた先には「比較的長い期間の継続的安定受注」が待っているにも関わらず。

効率、効率。スピード、スピードと社員さんやお客様を急かすことはやめて信頼獲得のために実力を蓄えることが大切です。
結論を急ぐことなかれ。焦りは禁物。急がば回れです。


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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