このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ 昭和のタフガイ♪
某大手、新入社員研修での出来事。
社内講師である人事マネジャーKさんのご担当は、新入社員たちのチームビルディング・セッション。
「どんなテレビ番組が好きだった?/好きな芸能人は?/ハマったバンドは?」
「グループ内で、そんなテーマで自己紹介をしてほしいんだけど、先ずは、僕からいきますね」
「僕はね。〇〇とかよく見ていたし、△△とか、よく聞いてたなぁ。」
と、Kさんご自身が受講生との距離を縮めようとフランクに話しだします。
反応は??というと。。
「知らんがな」
「聞いたこともないわ」
と、声には出しませんが、表情からは、まったくもって知らない様子が見て取れます笑
それでも、めげずに、
「じゃあ、みんなもグループ内で自己紹介を始めてください!」
ワイワイ、ガヤガヤ。
若者たちですから、自然と活気ある雰囲気に。
「〇〇、△△、××、??、※※」などの固有名詞がいくつもあがり、
その都度、
「えー!!そうなんだー♪」などの笑い声も混じり、大いに場は盛り上がっていくのです。
Kさんは、各グループの周りを歩きながら、そんな様子を眺めていましたが、一通り、お互いの紹介が落ち着いた頃に、
「みんなの話していること、まったく知らんわ。聞いたこともない名称ばかりで、9割わからん。ワッハッハ」と笑い飛ばすのです。
そこに出てきたY部長が一言。
「これから、みんなが配属される現場にはな、こんなにも会話が嚙み合わない『昭和のタフガイ・オヤジ』がいっぱいおるんよww」
「文化背景の異なる他国の人と変わらんくらいに思っていて丁度いいくらいや」
「そんなオッサンらとのギャップを切り崩すには、同期の結束が大事や。みんなの活躍を楽しみにしているで!」
と、笑顔でエールを。
新入社員の皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます!!