このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/現場監督とダーウィン
某大手メーカーの「業務改善ミーティング」に同席した時のこと。
集まっていたのは、“現場一筋”、“歴戦の猛者”と呼びたくなるような“ベテラン監督さん”たち。
昔と今を比べながら、「もっと良い現場にするには」と本気で意見を交わしていました。
その中で印象に残った言葉があります。
「DX、DXって言われるけどな。そもそも横文字もパソコンもタブレットも嫌やから現場仕事を選んだんや」
皆が笑いながら頷きます。
作業前も、作業中も、作業後も、新しいツールを操作する毎日。
「正直、ホンマ面倒くさい」
その“本音”に誰も反論しません。
ですが、続きがあります。
「でもな、実際に使うと、作業効率は数字でちゃんと良くなる」
「データを見ながら次を考えるのも、プロスポーツの監督みたいで案外おもろい」
さらに周囲からは、
「今では一番詳しいやないですか」
と笑われる始末。
「子どもや孫のスマホの設定まで頼まれるようになったわ」
変化を嫌っていたはずの人が、いつの間にか誰よりも変化を使いこなしている。
「最も強い者が生き残るのではない。最も賢い者が生き残るのでもない。変化に対応した者が生き残るのだ」
“ダーウィンの言葉”として広く知られる一節を思い出しました。
大手企業では、制度もツールも次々に変わります。
だからこそ本当に強い人とは、最初から変化が好きな人ではなく、「嫌やな」と言いながらも、“一歩踏み出してみる人”なのかもしれませんね。
そろそろ僕も一歩踏み出そうかと思っているのであります…

















