人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第129回 「まともな人」ほど会社に行けなくなる理由

藤原さんのメルマガで、「学校に行けなくなる子どもと職場に行けなくなる大人の根っこは同じだ」という話が興味深くて。

ええ。日本の学校教育は、頭のいい人たちが考えた素晴らしい仕組みだと思いますし、おかげで識字率も教育レベルも上がってきた。ただ、それが絶対的な正解だと誰も疑わなくなってきたことに問題があると思うんです。

そうそう。しかも教師になれるのは、その教育システムの中で成功した人だけですからね。世の中で幸せに生きるために必要なことは学校の外にもたくさんあるのに、そこにはまらない子は「ダメ」と烙印を押されてしまう。

そうですね。ただ少なくとも先生たちには、「学校で教えていることは正解の一つにすぎない」ということをあわせて伝えてほしいなと思うんです。ここでつまずいたからといって人生に失敗するわけじゃないんだよと。

それはそうですね。正解がすごく狭められているから、そこに馴染めない子や疑問を抱く子が不登校になってしまう。そして、それが会社に行けなくなる大人にも当てはまると。売上や利益至上主義が学校の成績至上主義と同じ構造だということなんでしょうね。

仰るとおりです。経営者が一つの答えを「これが正解だ」と提示し、それに当てはまらない人間を排除する構造がある。「君は間違っている」と押しつけられてしまうと、「そうか、自分はダメなんだ」と塞ぎ込む人も出てきてしまう。

ええ。それで読み書きそろばんができるようになるわけですから、行かせないわけにもいかない。理想を言えば、基礎の部分は大事にしつつ、一人一人に合った出口みたいなものが教育にも会社にも必要なんだと思います。

決められたことをやるという側面は当然あるんですけど、仕事の意味や意義を日々の対話の中で伝えていくことが大事で。「なぜこれをやるのか」を一緒に考えることで、ストレスが溜まりきる前に表明できるようになる。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















