「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第37回 チラシを拾いに溜池に飛び込んだ話。

なるほど。チラシの配布を中辻さんの会社が請け負っていたわけですね。

まず溜池の持ち主さんが、チラシの不法投棄に気づいて警察に連絡されたんです。で、警察がそのチラシを確認して広告主の電気屋さんに連絡。電気屋さんは東京の広告代理店さんに連絡をし、そして私のところまで連絡が回ってきた、というわけです。

向かっている途中は「なんでこんなことになってるの?」という気持ちでしたけど、現場で実際に何枚もチラシが浮かんでいるのを見た時は、「とにかくまず拾わなきゃ!!」と思いましたね。理由はどうあれ、溜池の持ち主さんはもちろん、電気屋さんにも代理店さんにも大きな迷惑をかけているわけですから。

謝罪して、とにかく拾いたいんですってことを伝えました。すると持ち主のおじちゃんが、「入るのは危ないから、これを貸したる!」と、3mくらい長い棒の先にフックのようなものがついた道具を貸してくださって。

はい。先日、SNSにも写真をアップしましたけど、釣り用のツナギを着て溜池の中に入りました。「どうしても入るっていうなら、おっちゃんの鮎釣り用のツナギを貸したるわ!」って持ってきてくれたので(笑)。

どうなんでしょう(笑)。でもまあ、万が一チラシが捨てられてしまったら、それをきっちり全て回収するところまでが私たちの仕事だということを痛感した出来事になりましたね。今でもあの経験は私の糧になっています。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。