其の廿二 微生物ってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:起こってはいけないことは何?
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微生物。

微生物って
その字が
表すとおり

肉眼で見えない生物

ってことらしい。
案外、ざっくりとした
定義でござる。

肉眼で見えない生物には
いろいろある。

原生生物
菌類
粘菌
カビ
細菌

など肉眼では
わからないけど、
顕微鏡などを使って
観察できる生き物たち。

拙者たちの
身体も多種多様な
微生物たちと
共存している。

ときどき、
バランスが崩れたり
悪い作用が
大暴れしたりして、
体調を崩す。

小さいけど、
めちゃすごい
影響力を持っている。
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拙者は

発酵食品

が大好物で、
発酵について
本をやたらよんだり、
発酵食品ソムリエの
資格をとったりした。

そう。
パンダ侍は

発酵食品ソムリエ

でもある。
この資格は取得から
宴会の席のネタにしか
なってこなかったが、

ここで名乗れたことで
元を取った感が増した。
気がする。

発酵食品に関する
いろんな菌類を
学ぶが、
なかでも

麹菌(こうじきん)

は衝撃をうけた。
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麹菌。

飲む点滴

という呼ばれる
甘酒で
一躍メジャーに
なった麹菌。

麹菌は

国菌(こっきん)

でござる。

日本国を代表する
というか、
日本にしかない
菌=微生物なのだ。

この麹菌にまつわる
1つのエピソードが
面白い。

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麹菌は
日本食に
大活躍している
微生物だが、

もともと
自然界に存在していなかった。

ゲノム解析すると、
その親戚には
猛毒を出す
暴れん坊で
あったことが
わかってきた。
これを、

もやし屋

と呼ばれる

種麹屋(たねこうじや)

が数百年をかけて

飼い慣らし
無毒化した

というのだ。

種麹屋には

菌庫(きんこ)

と呼ばれる、
あらゆる菌を
厳重に保管している
場所がある。

この菌庫には
人が目に見えぬ生き物と
語り合い続けた
歴史が保管されているともいえる。

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ってことで
微生物は肉眼では見えないが、
われわれと共存している生命体である。
抗菌!と滅する方向で全てを排除すればいいってもんじゃない。

微生物とは

対話を続け、互いに折り合うことができる仲間

でござる。

拙者は、納豆と漬物が大好物でござるよ!


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野ゆうこ

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

株式会社つくるひと 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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