【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「ナイトクラブでのイベントを満席にしたい」2019年5月29日配信

第348回「ナイトクラブでのイベントを満席にしたい」
というDJさんからのご質問。
告知する前にやっておくべき最も大切なこと。それをお答えします。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

完全に遅刻な時間なのに、ダンナが急がなくなりました!安田さんのせいです。金子亜佑美でーす。

安田

安田佳生です。

栃尾

なんで安田さんのせいなの?

金子

安田さんが「信号は赤でも走らない」とか「急がない」っていうのの教えを、しっかりと受け継いでる。

安田

急がないけど、今日も地下鉄に乗ろうと思って、ホームに下りる直前ぐらいに電車が入ってくるんですけど、急げば間に合うんですけど急ぐのは嫌なんで、うしろからガーって走っていく人いっぱいいるんですけど、次の電車に乗ったんですけど、でも、次の電車に乗っても間に合うように家出てるんで、私は。

金子

あ~たしかに!

栃尾

安田さん、遅刻しないですよね。

安田

僕、絶対遅刻しないですよ。

栃尾

ダンナさんに言っといてください(笑)

金子

わかりました!言っときます!(笑)それはおかしいですよね。言っときます。

栃尾

はい。と思います。うん(笑)ということで、今回はこのような質問をいただいております。30代・営業の方からです。私が相談したいのは、ナイトクラブの集客についてです。私は人口9万人の地方に住んでいます。そんな地方で本業(営業職)とは別に、ナイトクラブのDJをしています。2か月か3か月に一度、地元にある唯一のクラブを借りて、私主催のDJパーティー(いわゆるパリピを集めてワイワイするパーティーです)を運営しています。そこで毎回悩まされるのが、集客に関してです。現在、集客をするために行っていることは、私個人のSNSでDJパーティーがあることを告知する、出演してくれるDJの方にSNSを使い告知してもらう、英語のチラシを500枚印刷して街の飲食店に置かせてもらう、スナックや飲み屋さんに実際にお客として飲みに行きチラシを置いてもらう、友達にLINEで直接「遊びに来てね~」と直接お知らせをする、このような形で告知を行って、多いときは120名、少ないときは60名の方に来てもらえています。しかし、クラブの会場費用、出演者のギャラ、チラシ代を払うと、あまりお金が残りません。地元のクラブのキャパは150名です。毎回クラブをパンパンにして超楽しいハッピーライフを送りたいので、地元でできて、有名ゲストも呼ばず、毎回安定的に集客する方法や、いまの告知で足りていないことをご教授ください。ということです。

金子

ほぉ。

栃尾

毎回パンパンにしたいんですね。

金子

すごい!

安田

150名で、多いときが120人、少ないときは60人と。

栃尾

はい。

金子

意識高い系のDJさんですね。

栃尾

なんで?

金子

え?「毎回クラブをパンパンにしたい」っていうところが。

栃尾

あ~。そうなんだ。

安田

じゃあ、お願いします。

栃尾

えっ!?

金子

じゃあ、先生!

栃尾

毎回パンパンって、どうなんでしょうね。私の友達が猥談バーっていうのをやってるんですけど。

金子

あ、出た。

栃尾

言ったっけ?

金子

はい。

安田

えー、何でしたっけ、下ネタを言い合う?

栃尾

下ネタっぽい猥談をとにかく言い合うんですけど……

金子

目隠ししてやるんですよね。

栃尾

目隠ししてやる日もある。

金子

あ、「日もある」か。

栃尾

うん。ナンパとかは一切禁止なんですけど。で、その人は会員制にしてます。

安田

会員制?

栃尾

そう。1年間で数千円の会員になってもらって、行ったときは飲み物代とかはかかると思うんですけど、でも、会員じゃないと入れないですね。

安田

なるほどね。会員ビジネスですね。

栃尾

そうそう。まあ、そういう……わかんないけど、サブスク的な。

安田

毎回来る人を固定客にしていけ、ってことですね。

栃尾

そう。それがうまくいけば、そんなに集客困んないのかな、なんて思ったんですけど。

安田

なるほどね。はい、じゃあ金子先生は?

金子

えぇ!?集客……お金が欲しいんですよね、きっと。お金が欲しくて、パンパンにすることが必要……?

安田

まあ、「もうかったらいいな」ってことですね。

金子

パンパンにしたいんですよね。ということは、顧客のひとりあたまの客単価を上げるんじゃなくて、ひとり……の……人の……お客さんの……(笑)お客!お客さんの、あのー、料金を下げて、いっぱいの人に来てもらう。

安田

値下げすると。

金子

ちょっと値下げして、ちょっと値下げした分、これだけ安いし、みんな楽しいし、で、それに何か付加価値をつけて告知をするとかっていうふうにすると、もしかしたら人が入るかもしれないよ、っていう。

安田

なるほど。いま、いくらかわかんないですもんね、そもそも。

金子

そうですよね。

栃尾

うん。

安田

すでに安いのかもしれないしね。

金子

たしかに。

安田

どうなんですかね、でも、必需品的なものじゃなくて、行っても行かなくてもいいもんじゃないですか。こういうのって基本的に行きたい人が行くんで、安くても行きたくない人は行かない気もするんですけどねぇ。

金子

そうか。たしかに、高くても行きたい人は行きますもんね。

栃尾

うん。

金子

たしかに。

安田

スーツとか靴下とかだったら絶対買わないといけないんで、「じゃあ、安いんだったらこっちで買うか」みたいなのはあるんですけどね。

金子

あ~そっか。必需品かどうか。

安田

結局この人、自分のSNSと、出演する人のSNSと、あと、チラシで集客してるんですよね。まあ、なんとなく私が思うのは、広告で集客してるっていうモデルなんですね。チラシは当然チラシ刷るのにお金かかるし、置いてもらうのにはお金かからないのかもしれないですけど、置いてもらう交渉とかしないといけないですよね。

栃尾

工数がかかるということですよね。

安田

そうですね。

金子

なるほど。

安田

で、基本的に、やっぱり広告とか営業とかをいかにせずに集客するかっていうのが、いまの時代の流れだと思うんですけど、私個人的には。ひとつには口コミとか、そんなのなんでしょうけど、あとはですね、集客するための、何て言うんでしょう、母集団づくりっていうかですね。

金子

ボシュウダン?

安田

はい。

金子

ボシュウダン……??

安田

たとえば、この方はSNSで「パーティーあるよ」って告知するじゃないですか。告知するときに、「あ、じゃあ行きます」っていう人がなんで少ないかっていうと、その人自身のフォロワーさんとか、「この人が声かけてくれるんだったら行こう」っていうような信頼関係が、たぶんあんまりないんですよ、フォロワーとの間で。それは、たとえば自分が発信するっていうのは、結構自分都合じゃないですか、来てほしいから。

栃尾

はい。

金子

そうですね。

安田

たとえばツイッターとかFacebookで、「こういう人探してます」とか「こういうのを売りたいです」とか「こういうのを教えてください」とか、自分のやってほしいことばっか発信する人っていうのは、なかなか、やっぱ、つながりが太くなっていかないんですよ。いかに人のお役に普段立ってるかどうかっていう、いろいろ相談に乗ってあげたりとか、「すごいこの人いいこと言ってくれる」とか、「有益な情報をくれるよな」っていうことを普段やってるとフォロワーが増えていって、信頼関係が深くなっていくんですね。そのうえで告知したらば来てくれると思うんですよ。

金子

なるほど。

安田

いまの時代って本当に個人と個人が簡単につながれちゃうんで、たとえば自分は来てほしいわけですよね、イベントやったら。でも、他の人も地元でいろんなことをやってる人いると思うんですよ。それを積極的に応援してあげるとかね。

金子

別の人も応援?

安田

はい。やっぱり、地域の人がいかにその人がいることによってハッピーかっていう関係性があると、来てくれる人は自然に増えると思うんですよね。だから、このナイトクラブのイベント単体での集客っていうのを考えるんじゃなくて、いかに地域の中での自分のファンとかフォロワーさんとか、あとは自分のイベント外でも、いかに地域の人に喜んでもらうかとか盛り上がってもらうかっていうのを、普段から考えると。

金子

うん。

栃尾

うん。たしかに、これ1回で、この人の知り合いみたいな人が100人ぐらい来るってことですもんね。

安田

そうですね。

栃尾

そしたら、そういう人どうしでつなげて、それこそお仕事になるとかもあるかもしれないですよね。

金子

うんうん、うーん、人をつなげる。

安田

僕も「こだわり相談ツアー」っていうのをやってましてね、いろんな個人の人、仕事につながりのある人もいれば、まったく仕事につながりのない人とかもいるんですけど、結構マジメに相談に乗るんで、「なんでそんなことするんですか?」ってよく聞かれるんですけど、いまの時代って個人の人は必ず他の個人とつながってるんですよ。だから、この人のフォロワーさんみたいな人にもまたフォロワーがいて、その人にもフォロワーがいるんで、だから、「この人をなんとか応援したい」とか「この人が発信するものだったら、ぜひ行きたい」っていう人が100人なり1,000人いるってことは、その人のさらにフォロワーを考えたら莫大な数なんですよね。だから、まずは、何て言うんでしょうね、たぶん、この人の場合は「ギブ」じゃなくて「テイク」じゃないですか、全部。「どうやったら来てくれんの?」っていう。まず「ギブ」しないとだめかなと思います。

金子

出た!

栃尾

それはSNSもそうだけど、地域のいろんなところに行ってやったほうがいいっていう話でしたっけ?

安田

そうですね。いろんなところで、自分ができる範囲で、特にやっぱりSNSを使ったほうが広がりやすくはありますよね。

栃尾

はい。

金子

なるほど。

安田

だから、そこで自分がまずギブを……まあ、どうでしょう、10ギブして1返ってくるとか、30ギブして1返ってくるぐらいだと思うんですよ。だから、ひとり来てほしいんだったら、やっぱり30人ぐらいの役に立つ感じで、100人来てほしいんだったら、その30倍ぐらいの人のお役に立つっていうことをやってみたらいいんじゃないですかね。

栃尾

でも、たまにその100人の中のひとりが「10倍返し」とかしてくれたりしますよね。

安田

しますします。

栃尾

なんか、そういう宝くじみたいなことが、ときどき起こりますよね(笑)

安田

起こりますね。ということで、じゃあ。

栃尾

はい。えっ!?あっ、もう時間だ。時間見てなかった(笑)

安田

おまとめを5秒で。

金子

お願いします。

栃尾

はい。まず、地域の方とかSNSを通じてギブしていけば、その中にギブを返してくれる人がきっと現れるでしょうということで。

金子

うんうん。

安田

「ギブを増やそう」ということです。

栃尾

はい。

金子

うん!

安田

はい。本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2019年5月29日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
プロフィールはこちらから

 

 

感想・著者への質問はこちらから