好きなことや得意なことを仕事にしたいなら 「嫌いセンサーを磨け」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第456回 好きなことや得意なことを仕事にしたいなら 「嫌いセンサーを磨け」
と主張する安田。
だけど、どうしても聞いておきたいことがあります。

栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

理想が高すぎて結婚は無理だなとあきらめましたー!金子亜佑美でーす!

安田

安田佳生です。高いんですか?意外ですね。

金子

そうなんですよ。

栃尾

意外なんだ(笑)

安田

意外です。

金子

調べたっつーか、自分のなかで「どんな人がいいかなー」と思って考えてたら、「あ、理想高いな。無理だな」と思って。

栃尾

理想の人と結婚しなければいいんじゃない?

金子

あ、そういうこと?

栃尾

そういうことそういうこと(笑)

安田

ん?どういうことです?「理想を下げろ」ってことですか?

栃尾

いや、「みなさん理想どおり結婚してるわけじゃないのでは?」ということですね。

金子

それな。

栃尾

(笑)。理想は理想であるけど、「好きな人はこの人」って感じじゃないんでしょうか。

金子

そっか!また別の話なんですね。

栃尾

のような気がしますが。

金子

あぁ……

安田

理想の相手を求めてなかなか彼氏ができない女性、つまり理想が高い人っていると思うんですけど、そもそも話聞いてると、「いいなと思う人はみんな彼女がいる」と。

栃尾

はいはい。

金子

あ~。

安田

「彼女がいない人から探すと、あんまいいのがいない」ということを聞いて、「彼女がいる人に予約したらいいんじゃないの?」っていうのを本に書いたことがあるんですよ。

栃尾

はい。

金子

なるほどー!それですね。

安田

ええ。それがいいんじゃないですかね。「すでに結婚してる人の次、私お願いします」みたいな。

金子

順番待ちを。

安田

予約。

金子

あ~予約ぅ。

安田

結構別れますからね、いま。

栃尾

(笑)

金子

あ、そうですね。じゃあ、ちょっと予約……

栃尾

相手の気持ちとかは関係ないんですか(笑)。そういう問題なんだ(笑)

安田

(笑)

金子

(笑)。予約しとこうかな。いや、いい話を聞きました。

安田

はい。

栃尾

はい(笑)

金子

ありがとうございます。で、今日は私からご質問をさせていただきたく。

安田

はい。

金子

何かというとですね、あのー、先日もちょっとお話が出た「Reeflet」の5月19日のコラムの境目日記のなかに「始まりは苦手とか嫌いとかの排除である」ということが書いてありまして、えーと、なんていうんですか、結局、「“好き”を知るには“嫌い”とか“苦手”を排除する必要がある」っていうような話なんですけど、結構知らず知らずのうちに我慢してることとか、あとは我慢に気づかないっていうこともあって、気づいたときには遅くてちょっと疲れちゃってる、なんてことがあったりするので、まあ、もしかしたら気づいてないだけで嫌いなこともやってるかもしれないんですけど、その感度をよくしたいなと思って、「嫌い」とか「苦手」に気づく方法を教えていただけたらなと思いました。

安田

なかなかコラムを読んでない人にはわかりにくい話ですが。

金子

あー、すいません。

安田

好きなこととか得意なことを仕事にしたいっていうときに、「自分が何が好きで何が得意かがわかんない」っていう人が多いんですよね。「それを見つけるよりは、自分が不得意なこととか嫌いなことをどんどん排除していったら結果的に見つかるよ」っていうようなコラムですよね。

金子

うんうん。

安田

恋愛にたとえてたんですが、これも。人を好きになっていくときに、出会った瞬間に好きになることも、まあ、ありますけど、大抵は「この人はべつに嫌いじゃない」とか「一緒にいても苦痛じゃない」っていう人と過ごす時間が増えていき、だんだんとその人を好きになっていくというのが普通の恋愛なんで。だから、まあ大事なのは、普通、恋愛だったら「この人どうも苦手だな」とか「一緒にいるとなんかすごい嫌だな」っていう人とはあんまり近づかないようにしますよね。

金子

うん。

栃尾

はい。

安田

「仕事もそうやって探していったほうがいいよ」ってことなんですけど、だけど金子さんは、知らず知らずの間に嫌なことを我慢しちゃったりするってことですよね。

金子

うん、そうですね。気づけば「あ、我慢してたんだ」っていうことになるんで、「あ、これは嫌いなんだ」っていうのがわかるんですけど、気づかないときもあったりするんだろうなあとも思うんですよ。

栃尾

うんうん。

安田

うん。

金子

そういうときに安田さんだったら、たとえば小学校のときから走ることをやめたりしてるわけじゃないですか。

栃尾

(笑)

安田

はい(笑)

金子

それはほんとに突出した才能だとは思うんですけど、それ以外とかで、才能とかじゃないところで気づくようにしたいなあと思うんですよねえ。

安田

まず基本的には、自分が「やりたい」とか「こうなれたらいいな」っていうふうな理想があるじゃないですか。

金子

はい。

安田

そうなるための努力に対してがんばるとかっていうのは、我慢ではないと思うんですね。

金子

あ、はい。うん。

安田

たとえば「自分は野球が好きで甲子園に出たい。そのために一生懸命練習する」っていうのもしんどいことですけど、「そのために彼女と会うのをぐっと我慢する」みたいなのは健全な我慢だと思うんですけど、自分がべつにやりたくもないことを我慢して生活のためにやるっていうのは、あんまりポジティブな我慢じゃないような気がしまして。

金子

うーん。

安田

僕の場合どこで見分けてるかというと、頭で考えずに、心でどう感じるかっていうところで判断してますね。

金子

おぉ~。はい。

安田

頭ではなかなか判断しにくいんで、気持ちがそれをやることでプラスになるかどうかっていう。

金子

へぇ~。おぉ。はい。というと?(笑)

栃尾

「というと」なの?(笑)

安田

なんていうんでしょう、むずかしいですけど、でも、たとえば人間だったら「この人苦手」とか「この人といると、どうもあんま落ち着かない」とかって、それを言語化するってむずかしいじゃないですか。

金子

むずかしいですね。

安田

それと同じだと思うんですよ。たぶん、なぜそういうことになってるかっていうと、我慢しすぎてるんですよ。

金子

ほぉー。

栃尾

もともと?

安田

もともと。だからセンサーがちょっと狂っちゃってる状態だと思うんですね。僕、基本的に心がちょっとでもザワつくことをやらないっていう人生を送ってきたんで、だからザワザワってくるわけですよ。「あ、この人の仕事をやるのはよくないな」とか。

金子

あ~。

安田

そのセンサーを磨くには、やっぱり小さなやりたくないこととか小さな嫌いなことに、しっかりと「NO」を突き付けるということをやったほうがいいと思いますけどね。

金子

はい。

栃尾

たしかに。

安田

「いやだ」っていうことをちゃんと言ってあげるってことですね。

金子

はい。

栃尾

「いやセンサー」みたいなのがマヒしちゃってるってことですよね。

安田

マヒしちゃってるんでしょうねえ。

金子

はい。小さなことからコツコツと。

安田

まあ、これもなかなかむずかしいかもしれないですけど、「金子亜佑美ロボット」を、かなり人間そっくりの、アンドロイドみたいなロボットなんですよ、金子亜佑美号は。

金子

あ、はい(笑)

安田

これをね、自分がですね、えー、なんていうんでしょうねえ、どういうことをやるのかとかっていうことを、その人のかわりに考えてあげたりとか、仕事の指示を出したりとか、食べ物を与えたりとか、ペットを飼ってるような気持ちで「金子亜佑美号」と接するわけですよ。

金子

はい。

安田

むずかしいか(笑)

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

そうすると、たとえばペットだったら「この子にこんなことをさせたら嫌がってるかも」とか、「あ、この食べ物はこの子はたぶん好きじゃないな」とかって感じるじゃないですか。

金子

あ~、はい。

安田

自分だからわかんなくなるんですけど、それを、ちょっと他人を見る目で、「この子、こういうことをやらせてあげたら喜ぶんじゃないか」とか、「この子、こういうの苦手だろうな」とか、「ちょっとこの子、我慢しながらやってるよな」みたいなふうに、客観的に自分を見てあげるってことですね。

金子

なるほど。それならできそうですね。

栃尾

うんうん。

金子

わかりました。

安田

人格を、ちょっと、こう、分けるわけです。

金子

あぁ……

栃尾

ため息(笑)

金子

(笑)。そうですねぇ。

栃尾

ロボットを見るのと似てるかもしれないですけど、行動を見るっていうのはひとつある気がしますね。「何かこの仕事はいつも遅延する」とかね。

金子

あ~。

安田

なるほどなるほど。

金子

はいはい。あるあるあるある。

栃尾

「なんか、この仕事をしたあとにぐったりする」とかね。

金子

あるあるあるあるある。あ、それ?

栃尾

そういう事実を集めていくっていうのはひとつあると思いますね。

金子

なるほど。わかりました。

栃尾

私もそういうので結構見てるのはある。「疲れるな」とか、「やけにそのことを考えちゃうな」とか、「なかなか着手できない」とかありますね。

金子

あ~。なるほど。わかりました。じゃあ、そういう感じで、いろんな物事を少しずつ排除していくように取り組んでいきます!

栃尾

ね。センサーを磨くと。

安田

食べたりとか旅行へ行くとかでも何でもいいんですけど、仕事したときとか「この子は喜んでるんだろうか?」とかっていう目で自分を見てあげるのがいいと思いますけど。

金子

んー。

栃尾

うん。たしかに。

安田

「この子はいまどんな気分なんだろう?」みたいな。

金子

わかりました。

栃尾

もっと大事にしてください、金子亜佑美号を。

金子

わかりました。ぜんぜん大事にしてない。

安田

(笑)

栃尾

だめだよそれじゃ(笑)

金子

大事にします。

安田

だめですよ。

栃尾

うん。

金子

すいません。

安田

はい。お大事に。

金子

はい。ありがとうございました(笑)

栃尾

(笑)

安田

(笑)。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございましたー。


*本ぺージは、2021年6月23日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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