
こんにちはー。いつも楽しい時間をありがとうございます。毎回楽しみにしています。質問ですが、私は現在、営業職に就いております。上司とお客様のところへあいさつ回りなんかをすると、「あの人はこういうタイプだから、こういう営業をするといい」とアドバイスをもらいます。そんなとき、いつもモヤッとします。他人をタイプ別にし営業の戦略を立てるということに、モヤッとするのです。私は他人を自らの物差しで推し量ることは極力しないように心がけております、というよりも、できないものと考えております。「タイプ別にして大枠で捉える」と上司は言いたいのでしょうが、はたして営業として適した考えはどちらなのでしょうか?お三方の考えを聞かせていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。ということです。

はい、じゃあ私から。わかるなーと思ってたんですけど。営業っていう業種自体が推し量るような業種なのかなあって、ちょっと思ってて。結局、相手を思ってないと、どういうふうに対応していいかわかんないから、大枠でも捉えることができてたらいいのかなって思ってたんですけど(笑)。私は上司のお話を聞いて、なんか……そのー……やります。

私は細かい内容を聞かないと、どんな印象を受けるかわかんないな、と思ったんですけど、つまり、相手に合わせるっていうことは、良いことだと思うんですよね。相手が言われたくないことを言っちゃったらまずいし、たとえば言ってほしいことを言ったほうが営業としてうまくいくし、お互いウィンウィンだと思うので、そっちのほうが良いと思うんですけど、たとえば「話を聞かないタイプだから」とか、逆に先入観になっちゃうような、あと、人を4分割ぐらいしかしてないとか、そういう簡単なこととか、ちょっとネガティブなこととかだったら、たしかに、そういうのはちょっと嫌だなあと思いますね。だから、「こういうタイプだから」みたいなのの内容によるのかなと。先入観っぽくなくて、相手を慮るみたいな情報であれば、そういうのは上手に利用していくほうが良いのではないかなという印象を受けました。

本当に上司さんのメッセージが詳しく書かれてないんでわかんないんですけど、栃尾さんのおっしゃってるように、ものすごい浅いアドバイスだったら、たしかにいまいちですよね。でも、シミュレーションは必須じゃないですかね、営業にかぎらず。

「相手のタイプを決めずに、相手を受け入れる」といえば、良い言い方ではあるんですが、なかなかね、現実としてむずかしいと思うんですよ。出たとこ勝負みたいな感じで、相手に合わせて、そこで変幻自在に受け答えするなんていうのは、相当なレベルにならないとできないんで。私も、まあ、いまは初対面の営業とか、お客さんと会うこととか結構慣れましたけど、だから、あんまり事前に準備はしなくなりましたけど、でも、やっぱり、ある程度のシミュレーションはしますね。

「言われたものを売る行為」っていうイメージがありますけど、そんな感じでもないですかね。相手の方の課題とかを聞いて、その場で解決できるスキルはだいぶ上がりました。だけど、一応自分なりに「こういう課題と、こういう課題と、こういう課題を持ってこられる可能性はあるよなあ」っていうところを考えて、その仮説が外れたときには、「なんで外れたのか」とかいうことも考えますよね、やっぱ。

それはその人を尊重してあげれば良いと思うんですが、営業だったらば、自分が持っている商品とかサービスをよく理解いただいて、相手がちゃんと買うかどうかを選べるように情報を与えるとかいう、そういう仕事もあるわけで。営業にかぎんないですけどね。

そこは他人を物差しで測るというよりは、ある程度、相手の欲求とかタイプとかに合わせて、逆に、なんていうんでしょうね、相手に合わせて提案の仕方とかプレゼンを変えるための、ある程度の相手のシミュレーションというかね、予測というか、それは必要じゃないですかね。

そうですねえ。「その場ではムスッとしてなんにも言ってくれないのに、実はすごい気に入ってた」みたいなことがあったとすると、事前にそういうタイプだと知ってるかどうかによって、ぜんぜんちがいますもんね。

そうですね。ただ、栃尾先生のおっしゃってたように、「あの人はすぐに値引きしてくるから」みたいな感じで、最初からそういう結論を決めた薄いアドバイスなんであれば、それは「はいはい」と聞きながら、自分でもうちょっと深い戦略を立てていったら良いんじゃないですかね。
*本ぺージは、2021年10月6日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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