こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング ナビゲーターの栃尾江美です。
お腹が痛いです。金子あゆみです。
安田佳生です。
大丈夫ですか?
すいません。遅くなって申し訳ないです。よろしくお願いします。
じゃぁ、久しぶりに質問をいただいているので、張り切って読ませていただきたいと思います。40代建設業取締役の方からです。今回取り上げていただきたいテーマが性善説、性悪説です。40代半ばの自分が生きてきた中では、人付き合いも、仕事に対しても、「もしかすると嘘つかれてるかも。悪いことが起きるかも」とリスクを予見して生活する方が、本当に悪いことが起きたときに迅速に対応できたり、精神的ショックが少ないと考えています。しかし、幼児教育や宗教では「人を信じなさい、疑いはいけない」とあります。それは綺麗事でしょ、といえばそれまでですが。個人的には性悪説にスタンスを置いて仕事をしていますが、お三方は性善説、性悪説で考えた場合、どちらにスタンスを置いておられるのかお聞きしたいです。
また、マーケティング手法として、某●●時間テレビのような性善説マーケティングと、悩みやクレーム買取サービスのような性悪説マーケティングもありますが、適切な使い方や、自分ならこんな使い方をするといったこともお聞きしたいです。よろしくお願いします。ということです。
なるほど。この方は「子供の教育は性善説、仕事は性悪説」というスタンスみたいですね。
確かに仕事では悪いことを予見しておく方が多いです。
悪いことを予見しておくのと性悪説って、ちょっと違う気もしますけど。
私は「性善説、性悪説」って人に対して使うものだと思ってました。
そういうイメージですよね。
「人間とはそもそもいい人なんだ」っていうのと「ほっとけば悪いことするんだ」っていう。その2つなのかなって思ってました。
仏教的な性善説は後者の意味みたいですよ。人間は放っておくと悪い方に行くから、そうならないようにしよう。というのが本来の教えだと。Twitterに書かれていました。
えー、どういうことですか。
Twitterで!?
生まれた時にいい人でも悪くなるよということらしいですけど。でも子供に「人を信じなさい」って教えるかというと、やっぱり相手によりますよね。「知らない人にはついていくな」とか。どちらかといえば「信じるな」って話をします。
確かにします。子供がyoutubeを見てますけど「鵜吞みにすんな」ってよく言ってます。間違いもいっぱいあるんだからって。時代もあるかもしれないですね。今の時代だから。
人間全般に関しては僕はどちらかというと性悪説ですね。今は変な人も多いし。
うん。
うん。
子供には「知らない人を信用しちゃいけない」って教えるでしょうね。まだ小さいし。
なるほど。
でもビジネスに関しては性善説が強いですね。
そもそも「相手は良いことをしようとしている」って思うんですか?
もちろんリスクヘッジは考えますけど。基本的に相手を信じられないビジネスは受けないです。
相手というのはクライアントですか。
全部ですね。
なるほど。関わる人みんな。
仕事を発注する相手も、受ける相手も、信頼関係がないと無理です。
はいはい。確かに。
人間的にどうかということまではわかりません。だけど「少なくともビジネスにおいてはまとも」という部分を信じてないと。仕事はできないです。
うんうん。
私生活に関しては、家族とか仲のいい人以外はそんなに信じてない。子供を連れて歩いている時も「誰かが車で突っ込んでくるかも」とか、「すれ違いざまに刺す人がいるかも」とか、疑ってます。
そうですよね。
子供は「人がいる側」には立たせないようにしてます。
うん。なるほど。
おお、すごい。そうか。考えたことなかった、そんなこと。
ベビーカーを押してると子供を引っぱたく人もいるみたいで。
ニュースでありましたね。ベビーカーを蹴飛ばす人とか。やっぱりまともじゃない人も一定数いるじゃないですか。
いますよね。
もちろん大多数はまともだと思いますけど。けど人間って、まともじゃない部分も何パーセントかは持ってるし。
うん。
機嫌が悪い時とかもあるでしょうし。だから知らない人を信じたりはしないかな。そういう意味では僕は性悪説なのかなと思います。
なるほど。
生まれもって悪い人がいるかいないかと言われると、いないと信じたいんですが。
うんうん。
だけど自分の人生を振り返ると、物心ついた時には悪いやつだったので。毎日人の不幸を祈ってました。そういう意味では、残念ながら自己の存在によって性善説は否定せざるを得ない。
一番のサンプルですもんね。自分が。
一番のサンプルですよ。僕は努力して、善人とは言いませんけど、まともに人と生活できるぐらいまで持ってきた。違法なことをやらずに生きていけるぐらいまでまともになった。人を怒らせるぐらいはしょっちゅうありますけど。
苦労しましたか?性格を直すのに。
普通まで戻すのに結構苦労しました。
えー、そんな感じしないんですけどね。それはやっぱちゃんと普通に戻したから?
はい。まともになってから会ったからですよ。
なるほど。
人に不幸があると「可哀そうにな」って今は思いますけど。昔はなんとも思わなかったですもん。物心ついた時からそうだったんです、僕は。
人の不幸は蜜の味っていうことなんですね。
あのままでは社会で生きていけなかったと思います。そのまま犯罪者になっちゃう人もいるでしょうし。僕の場合は運良く親に愛され、友達も信じてくれたり、ということがあって。
うんうん。
「嘘でもいいから善人になろう」と決めて。心と裏腹の行動をとってるうちに「だんだんと心が行動に近づいてきた」って感じです。
いつぐらいから気づいて、どのくらいで改善したんですか?
性格が悪いと気づいたのは小学生の時ですね。改善しようと思ったのは会社を作ってからですよ。会社を作った当時は「社員を騙して社員ごと売ってしまおう」と思ってました。
悪いやつですね。
全く悪いなんて思ってなかったです。経営者同士でそんな話しながらお酒飲んで「けけけー」とか言いながら笑ってました。
みんな悪いやつだ。
「あいつら売られるとも知らずに」みたいなこと言って喜んでました。
えー。悪代官みたいな。
悪代官そのものでしたね。金子さんはどうなんですか?性善説、性悪説。
いや、私は性善説が強い気がします。悪いこともしてるけど悪い人ではないよなと思って生きてますね。江美さんは?
私も性善説ですね。私の性善説は「悪いことだと思ってやってない安田さん」みたいな感じです。悪いことだとわかっていて悪いことをやる人はあんまりいないっていう。連続殺人犯も「本当は自分も優しい人だった」と思いながら死ぬらしくて。みんな本当はいいことしたいんだなって思いました。
今、栃尾さんの話を聞いて思ったんですけど。きっと僕は生まれた時に性悪説を信じていたんですよ。「周りの人はみんな悪いやつだ」と思っていたので。
うん、なるほど。なるほど。
誰か近づいてきたら「悪いことをされる」と思ってました。
環境によるんですかね。
普通の環境で育った気がしますけど。どうしましょうか。おまとめは。
まとめ、性格は変えられるっていう。
なるほどね。
ということで、本日は以上です。ありがとうございます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
みなさんからの質問をお待ちしています。質問がある方は境目研究家安田佳生のホームページ(安田佳生ドットコム)からお申し込みください。では来週もお楽しみに。
*本ぺージは、2024年2月28日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
*Spotify、Google Podcasts、Apple Podcast、iTunes、Amazon Musicでも配信中!
ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。