小さなブルーオーシャンに出会う旅 第46回「たかが受付、されど受付。受付という業務から生まれた小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

第46回「たかが受付、されど受付。受付という業務から生まれた小さなブルーオーシャン」


「洗練された『受付ノウハウ』を売る」

なくなってしまった職業、
これからなくなっていく職業というのは、
どれくらいあるのでしょうか?

これからなくなっていく職業の中で、
「受付嬢」というのもその一つなのでは
ないかと思います。

「受付嬢」の存在価値というのは何なのでしょうか?

目の保養?(これは男性だけですね…)
丁寧な接客?
おもてなしの精神?

根本には
お客さまをお迎えするのに
失礼があってはいけない、
ということなのでしょうが、

受付嬢がいる=失礼がない

ということにはなりませんので、
受付は必要だけど、
受付嬢は必要ないのではないか?
という議論になるのでしょうね。

受付は必要なわけですから、
良い受付の仕組みがあればよいわけです。
その仕組みを提供しているのが、
2016年に設立されたベンチャー企業、
「株式会社RECEPTIONIST」です。

代表の橋本 真里子氏は、元受付嬢。
11年間で100万人以上の受付をしてきた、
「受付のプロフェッショナル」が、
手掛けているサービスなのです。

小さなブルーオーシャンを生み出しているものは何なのか?

「受付」という部分に
目を付けたのが画期的ですね。

受付嬢は必要ないけど、
受付業務のフローを見直そうという
企業は少ないと思います。

考え見ると、世の中はIT化が進む中、
受付ってその多くが「内線電話」ですよね?
いまや、携帯電話も電話の機能よりも、
メールやチャットが主流なのに、
受付は電話するわけです。

私の業務の一つである
企業研修プログラムの構築でも、
必ず、電話の応対や受付対応を
入れてほしいという依頼があります。
その時点で「昭和」の匂いがプンプンします(笑)

株式会社RECEPTIONISTでは、
クラウド受付システムの提供と同時に、
世界でもっとも無駄がなく、
洗練された企業受付のノウハウ
を売っていると言っています。

受付自体をシステム化して、
効率化してしまう。

ニッチだけど、
需要がありそうなビジネスです。

さらに言えば、
このコロナ渦で、
できるだけ接触しないこと、
物に触らないようにすること、
来訪者の履歴、
といったニーズもあることでしょう。

たかが受付、されど受付。

小さな小さなブルーオーシャンだと思います。

 

株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。
中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

 

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