第163回「浮世離れ休暇の効果とは?トライバルメディアハウスの特別休暇制度がもたらす働き方改革という小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「浮世離れ休暇の効果とは?トライバルメディアハウスの特別休暇制度がもたらす働き方改革という小さなブルーオーシャン」


「1ヶ月業務を離れる効果とは?」

「1ヶ月休んでいいよ」
と言われたら、
あなたは何をしますか?

世の中には、
「昼寝OK」「あえて土日に働く」など、
面白い人事制度、福利厚生がありますが、
1ヶ月間の休暇が取れる制度を
導入している企業があります。

東京都中央区にある
株式会社トライバルメディアハウスでは、
「浮世離れ休暇」称し、
5年勤務するごとに、有給休暇とは別に、
1ヶ月間のまとまった休暇を取ることが
できる制度です。

この制度によって、
社員たちは仕事から離れて
普段できないような体験を
することができますが、
それだけではないようです。

この休暇がもたらす驚くべき効果について
考えてみましょう。

まず、社員たちは
自分の仕事を整理する必要があるでしょう。

1ヶ月間も業務から離れるわけですから、
業務を他の人に引き継ぐために、
彼らは自分が担当するタスクの
詳細な説明書を作成する必要があるでしょうね。
このプロセスにより、
社員たちは自分が何をしているのかを
より深く理解することができるでしょう。

自分のキャリアを見つめる際に、
自分の人生や業務の棚卸しという
プロセスを踏みますが、
これに似ています。

また、この休暇に向けて、
社員たちは業務を改善するための
アイデアを出し合ったり、
業務の自動化を進めたり、
そんな場面が生まれるのでは
ないでしょうか?

次に、周囲との連携が重要に
なるでしょう。

自分が休暇を取る前に、
チーム全体がスムーズに
動けるようにする必要があります。
このプロセスにより、
チームワークの重要性を再認識し、
チーム全体がより良い
パフォーマンスを発揮できるように
なるのではないでしょうか?

当然、休暇を取ることによって、
心身ともにリフレッシュすることができます。

もう、30年近く前のことですが
わたしが就活をしていた時、
1ヶ月間休暇を取れる会社にしよう!
と謳っていた会社がありました。
わたしは、それに惹かれて
(いや、もっと惹かれる部分は
ありましたが)入社を決意しました。

1ヶ月間の「浮世離れ休暇」制度が
あることで、応募者も増えているのでは
ないでしょうか?

(わたしの場合、1ヶ月間の休暇は
実現しませんでしたが(笑))

「浮世離れ休暇」は、
まとまった休暇を取ることで、
仕事にもプライベートにも
良い影響を与える制度です。
社員たちは自分自身を見つめ直し、
新たな発見を得ることができるだけでなく、
企業にとっても長期的な視野での
人材育成に繋がることが期待されるでしょう。

長期休暇がもたらす
効果という小さなブルーオーシャンでした。

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株式会社トライバルメディアハウス
東京都中央区銀座
https://www.tribalmedia.co.jp/
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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