このコラムについて
小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?
と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。
「農業をスマート化で生産性向上という小さなブルーオーシャン」
お茶−−−と言えば静岡を思い描く人は多いのではないでしょうか?
確かにお茶の算出額を見れば、この50年間で1位なのは静岡で約240億円です。しかし、一回だけ2019年は静岡を抑えて鹿児島県が1位になっているのです。
その鹿児島県で早くからスマート農業を推進している会社があります。
茶摘みは除草を自動化。大規模な茶栽培を実現。
鹿児島と言えば「知覧茶」が有名ではありますが、それでも知名度では静岡には及ばず、常に2位。とは言え、近年、静岡県ではお茶の産出額の低下傾向にあると言います。多くの茶畑が山の斜面や台地に集まり、大型機械が入りにくいために収穫量が伸び悩み、担い手の高齢化も進んでいるらしいのです。
一方の鹿児島県は、平地で、大型機械を使った大規模なお茶栽培が盛ん。将来の経営見通しが立ちやすいことから担い手不足の問題も深刻化していないとのこと。
そんな大規模な茶栽培に取り組む会社の一つが「鹿児島堀口製茶有限会社」。
茶摘み機や除草機械を自動化するなどスマート農業を推進し、環境保全片型の農法にも早くから取り組んできていると言います。面白いのが、そこで使われる大型機械。
その名も「茶畑戦隊 茶レンジャー」だそうです。
水と風で害虫を吹き飛ばす「ハリケーンキング」や雑草を蒸気で除草する「スチームバスターSL」など、5台のオリジナルマシンを運用しているそうです。
また、女性や海外を視野に入れながらお茶づくりを進化させているとのことで、若い女性や海外のお客様も思わず手に取る洗練されたデザイン、健康的でおいしい商品づくりをコンセプトに、新ブランドを立ち上げ、パウダー、ドリップ、ティーバッグなど、 様々な生活シーンに合わせたお茶を用意。
工場に併設されたレストランでは、JAZZを聞きながら、自社茶園のお茶と旬の食材を使用したコース料理を堪能できると言います。
紀元前2700年頃、中国から始まったお茶。日本には飛鳥時代に遣唐使が中国から持ち帰ったことから広まり、南北朝時代には「闘茶」としてギャンブルにも使われました。室町時代に千利休が茶道を完成させ、お茶は海外へ輸出されるようにもなります。
現在、缶やペットボトルのような手軽ものから、お作法としての茶道に至るまで幅広く親しまれているわけですが、
お茶の世界はまだまだ「茶」レンジできるのかもしれません。
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鹿児島堀口製茶有限会社
鹿児島県志布志市有明町
代表取締役 堀口大輔
URL https://www.horiguchiseicha.com/
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