お店を持とう

ユーチューバーになりたい子供が増えている。
一方で「そんなものでは食べていけないぞ」
と先生は言う。プロ野球選手や
プロサッカー選手になりたい子供には
何と言っているのだろう。

プロとして食べていく道は
ユーチューバーより過酷かもしれない。
食っていけるかどうかで言えば
「博士や大臣」も似たようなものである。

地盤と看板がなければ選挙には勝てないし、
議員になれたところで派閥の長のご機嫌取り人生だ。
博士になるにはとんでもない学費が必要であるし、
大学院を出たところで教授になれる可能性はかなり低い。
なったところで研究費すら出ないかもしれない。

今はそういう時代なのである。
スポーツ選手も、会社員も、ユーチューバーも、
先が見えないことに変わりはない。

では一体どうしたらいいのか。
私からの提案はお店である。
小学生になったら自分のお店をつくるのだ。
もちろん、それはネットのお店。
最初はおママごとのようなお店でいい。

大事なのは自分のお店をもっていること。
そこに自分の商品を並べてみる。
河原で拾った石ころでもいいし、
自分が描いた絵でもいい。
宿題を代わりにやってあげるとか、
不登校の相談に乗るとか、
おとな顔負けの子供や、掟破りの子供も出てくるだろう。

いろんな壁にぶつかり、修正を迫られることになる。
商品をつくり変え、お店をリフォームし、
子供たちは商売を覚えていく。
繁盛してきたら友達とコラボしてもいいし、
お母さんや、おじいちゃんとコラボしてもいい。
とにかく商売を楽しむことだ。

商売の基盤を手に入れること。
そして商売のスキルを身につけること。
食うに困らないために、これ以上の方法があるだろうか。

私は何も会社員になるなと言っているのではない。
ユーチューバーを目指したって
いいじゃないかと言いたいだけだ。
サッカー選手を目指すのも、
お笑い芸人やミュージシャンの道を選ぶのも、
博士や大臣を志すのも、
子供たちの健全な行動なのである。

もちろん会社員になってもいい。
重要なのはそこで食えなかった時の備えだ。
すべての夢を諦め、受験勉強に明け暮れ、
ようやく会社員になったところで、
リストラされたらおしまい。
そんな人生は可哀想である。

たった一度の人生、やりたいようにやればいい。
なりたいものを目指せばいい。
そのために商売を覚えるのだ。
もちろん経営者になるのもありだ。
なんと言っても商売は面白い。

 

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1件のコメントがあります

  1. 最後の「そのために商売を覚えるのだ。
    もちろん経営者になるのもありだ。
    なんと言っても商売は面白い。」
    を家族と実践しています。
    毎日が楽しいです!
    いつも含蓄があるコラム、ありがとうございます。
                       以 上

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