【コラムvol.48】
これが単純労働だ。
と決めつける単純な人々。

すごくおいしいコーヒーを、自分で良質な豆を探しだして、自分で熱にも時間にも細かくこだわりながら焙煎して、見とれるようなプロの所作で淹れてくれるバリスタがいる。会話も味がある。

飲食は単純労働だと雑に決めつける人は、AIがこんなプロの真似を簡単にできると思っているのだろうか。

僕はコピーライターだけど、この業界にも、工夫せずできあいの情報を普通の文章、まあちょっとウマイかなくらいの文章にまとめ上げるだけのコピーライターだって大勢いる(人のこと言えないけど)。

クリエイティブ業界は頭脳労働だと雑に決めつける人は、AIがこの程度の文章を真似できないとでも思っているのだろうか。

業種や職種じゃなくて、「単純」が危ない時代だとすれば、これが単純労働だと決めつけて、「私は違う側にいる」と油断している単純な人々自身が、かなりヤバイってことになる。

いずれにしても、工夫する類の人々と、しない類の人々が、なんとか協力しあってきての人類なのだろうから、いつの時代も「経済格差」や「地位の格差」はあったわけだが、しかしAI社会は「仕事があるかないか格差」を生み出すかもしれないのだ。

だけど、「単純なやつは仕事奪われて当然だよね」とは、世の中が見えない単純バカの人しか言わないだろう。

なぜなら、そうなればたとえ自分が「仕事が奪われないサイド」にいようが、荒廃する社会の痛手からは誰も逃れられないのだから。

絶望と不安と怨念が蔓延する無秩序な希望格差社会は、どっち側の人々にとってもいいことはちっともない。

ちっともないけどじゃあどうすんの?と考えても安易な正解などないところがこの問題の根深さですよね、まったく。


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【ハッテンボール・グループ 代表取締役 伊藤英紀】
企業表現コンサル/コピーライター 1961年生
広告学校と大学をダブルスクール。㈱リクルートで、バイトなのに制作チーフを務めたのち、同社契約コピーライターに。1990年 前身 伊藤英紀事務所を創業。※元ワイキューブ取締役
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