逆転するメディア

匿名で何でも好きなことを書き込めるメディア。
それがWeb。
放送倫理に基づいて正確な情報だけを伝えるメディア。
それがテレビ。
ある世代以上の日本人なら
今でもこの前提を信じているかもしれない。

だがその前提がもはや絵に描いた餅であることは
言うまでもない。
現代のテレビ放送には様々な忖度が加えられている。
更には、視聴率を稼ぐために
情報を恣意的に湾曲させている。
もちろん、彼らの言い分を信じるのなら、
それは嘘の情報ではないのだろう。

だがたとえ事実だとしても、
全体の1%だけを切り取って流せば、
それは事実とは正反対の意味になってしまう。
テレビはもはや、
正確な情報を知るためのメディアとは言えないのである。
ではWebに関してはどうだろうか。

個人個人が無責任に、何でも好きなことを書ける。
それがWebというメディアである。
そこにある情報は玉石混合。
100%ウソという、テレビでは考えられないような
情報もそこには溢れている。
だが一方で、テレビ報道よりも信じるに値する
情報もたくさんある。

メディアによる編集が行われていないため、
誰に対する忖度も、誰からの圧力も、
そこには加わっていないからだ。
本当か嘘かは分からないが、
発信者からのストレートな情報であることは確かだ。

トランプ大統領はメディアに捻じ曲げられないために、
自分自身で情報を発信している。
もちろんその情報が正しいとは限らないが、
少なくともトランプ自身の言葉であることは確かだ。
問題は、受け取る側がどちらを信じるのかである。

テレビで配信された情報を何でも鵜呑みにする若者など、
今や稀な存在である。
少しでも疑問があれば、
彼らは必ずスマホで検索をかける。
情報は与えられるものではなく取りに行くものなのだ。
ではどこに取りに行くのか。

信頼できるサイト。
あるいは信頼できる個人。
この人が言っているのなら間違いないと思える存在。
その信頼は知名度や肩書きによるものではない。
Webにおける信頼度は普段の態度によって
作られているのである。
それは即ち配信している情報の中身だ。

どういう人物なのか。
どのような思想なのか。
自分のことばで語っているのか。
積み重ねられたことばは
Webの中の信頼度に直結して行く。
Webの中に信頼できる人を見つけ、
Webの中で信頼される人になる。
それがこれからのスタンダード。
マスメディアを盲目的に信じる時代はもう終わった。

 


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どうすれば企業は生き残っていけるのでしょうか。私は今後、中小企業の経営は二極化していくと予想しています。それは「人を雇い続ける経営」「人を雇わない経営」です。

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