変える未来・変わる現実

桜とともに歴史を刻んで来た卒業式と入学式。
諸外国がどうであろうと
日本の新学期は桜とともにスタートする。
その常識が一瞬で変わろうとしている。
コロナによる長期の休校により
新学期が9月に移行するかもしれない。

そうなったら先輩と後輩の関係はどうなるのだろう。
先輩だった人が同級生になり、
同級生だった人が後輩になる。
いや、重要なのはそこではない。
9月に移行するメリットと4月でなくなるデメリット。
そこをしっかりと考えなくてはならない。

ではデメリットは何か。
正直そんなに大きな問題が思い浮かばない。
むしろ諸外国と歩調を合わせる
メリットの方が大きいだろう。
ではなぜこれまでずっと4月スタートだったのか。
それは4月に馴染んでいたからである。

馴染んでいるものをあえて変える必要はない。
それが日本人の気質である。
良い悪いの問題ではなく単にそういう気質なのだ。
開国しかり、民主主義しかり、戦争放棄しかり。
状況がそうなればそれに合わせて変化する。
ゆえに日本社会の大きな変化は
外的要因によってもたらされる。

逆に言えば外的要因がないと変わらない。
つまり変わって来なかった理由に
着目することには意味がないのだ。
なぜ大学に行くのか。
なぜ正社員になるのか。
なぜ会社の利益アップに貢献するのか。

それは今までそうして来たからとしか言いようがない。
続けることに明確な理由がないように、
止めることにもまた明確な理由は必要ない。
コロナという外的要因で新学期が変わる。
単にそれだけのことである。

コロナによって変わるものは他にもある。
学校との関わり方が変わる。
学校に行くという馴染みのやり方から、
動画や体験から学ぶという新たなやり方に変わる。
会社との関わり方も変わる。
会社に通勤して仕事をするという馴染みのやり方が、
会社に行かずに自宅で働くという新たなやり方に変わる。

では学校はどうなるのか。
会社はどうなるのか。
そんなことは大した問題ではない。
そもそも学校に行く必要があったのか。
会社に勤める必要があったのか。
それは4月に新学期をスタートする程度の
理由だったのではないか。

単に学校に行くことや会社に通勤することに
馴染んでいただけ。
いつの間にかそれ自体が目的化していただけである。
コロナによって私たちの常識は激変するだろう。
それはコロナがつくり出した現在であり、
私たちがつくり出さなかった未来だ。

 


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2件のコメントがあります

  1.  ↑の学校に行く、会社に行くという「常識」て何だろうと自問自答しました。
     人それぞれ価値観がありますが、安田さんのコラムを読んで、自分自身が思考停止しないことが大切かと思いました。いつも俊一なコラム、ありがとうございます。

  2. お役に立ててよかったです。何に対して思考停止しているのか。それを考える習慣がとても大切だと思います。

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