小さな小さな課題

私だけの仕事を見つけて、
私だけのマイカンパニーを経営する。
好きと得意が一致する仕事で、
お客さんに喜ばれて、
ちゃんと稼げて生きていける人生。
それが叶うなら
とても素敵なことだと思わないだろうか。

マイカンパニー実現のために前回は
“私の商品のつくり方”について書かせていただいた。
今回はもうひとつの重要なポイントについて
書かせていただきたい。
それは顧客となる人たちとつながる方法である。

人には必ず役割がある。
言い換えるならそれは「自分が得意とすることで
喜んでくれる人が必ずいる」ということ。
だが問題はその人との出会いである。
一人ひとりに違う役割があるとするなら、
その役割はかなりニッチなものとなる。
当然のことながらその顧客もまたニッチだ。

ニッチである私とニッチである顧客が出会う。
これまでならそれは不可能に近いことだった。
だがスマホとSNSの普及によって、
不可能であったことがどんどん可能になっていく。
そこで重要になるのは発信とギブの精神だ。

まずは私の存在を
世の中に知ってもらわなくてはならない。
「私は〇〇なことで、〇〇な人のお役に立てます」
という発信。
それは「私の顧客」と出会うための必須作業である。

ここで重要なのは自分本意な発信に
なってしまわないこと。
「私はこんなすごいことができる」
「こんなにすごい商品だ」ということを
アピールしまくっても、読んでいる人には響かない。
大事なのはあくまでも相手視点である。
「こういう課題をもった方のこういうお役に立てます」
という発信。

もっとも分かりやすいのは事例である。
「こんな方のこういうお役に立てました」という事例。
それを発信する。
ではどうやって事例をつくればいいのか。
ここで必要になるのがギブの精神だ。

儲けることは度外視し、まず「自分の得意なことで
人の役に立つ」ことだけを考える。
そのためには目の前の小さなお困りごとを
見逃さないことだ。
小さな小さな課題を丁寧に解決してあげる。
その人からお金をもらえなくてもいい。
まずは役に立つこと。

自分の得意なことで小さな課題を解決してあげること。
それをコツコツ積み重ね、コツコツと発信していく。
するとニッチに散らばっていたお客さんが、
だんだん近づいてくる。
すべては目の前の小さな課題を解決することから始まる。
お金になることを優先しない。
それが得意なことで稼ぐための
いちばんの近道なのである。

 

 

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