いよいよWebサイトを形にしていく。
「Webサイトをつくる」というと、どうしても難しく考えてしまう。取っ付きにくく、時間がかかるイメージだ。それはきっと、世の中にあるWebサイトをイメージするからだ。きちんとしたもの、世に出しても恥ずかしくないもの、そういうサイトをイメージするから難しく感じる。そうではなく、自分がやりたいようにやってみる。子供の頃にやったお店屋さんごっこのようにサイトをつくってみる。これが大事なのだ。どうしてそう思うのか。BFS11日目の体験記である。
BFS11日目の内容
BFS10日目の後半に、講師の児玉達郎さんからWordPressの操作方法についての講義があり、固定ページの作り方、メニュー表示のさせ方など、WordPressの操作について、一通り実演しながら教えてもらった。
BFS11日目は、教わった内容を基に、各自でサイトをつくってきたところからスタートする。実際につくったサイトを見ながら、講師の児玉さんからアドバイスや意見をもらう。どう考えれば良いのか、どう修正すれば良いのか、どんな修正方法があるのか、イメージを膨らませていく。サイト設計の考え方や、コツ、修正例など、サイトをつくる上で大事な事柄も教えてもらったが、最も大きな学びとなったのは、サイトをつくる上での心の部分だ。
子供の心と大人の視点
「Webサイトづくりは楽しいもの」これは講義の中で児玉さんが何度も口にした言葉だ。サイトづくりとなると、どうしてもやることが多い。WordPressの操作方法の勉強から、サイトに載せる文章の執筆、図の作成や選択、それらの配置や調整まで、たくさんのタスクがある。タスクに追われれば、目の前の仕事はただの作業になり、楽しさを感じる余裕はなくなってしまう。そして、いつしか手が止まってしまう。でも、本来サイトづくりは楽しいものだというのだ。
自分だけの小さなお店を持つ。子供の頃にそう聞いたら、目を輝かせていたはずだ。どんなお店にするのか。内装はどうしようか。どんな人に来てもらい、どうなって帰ってほしいのか。すべて自分で考え、自分で決められる。そんな自分だけのスペースにワクワクしたはずだ。Webサイトも同様にすべて自分で決められる、自分だけのスペースだ。お店づくりにワクワクするように、サイトづくりも本来はワクワクするものなのだ。
そう考えると、Webサイトづくりに必要なものは、子供の心と大人の視点なのだろう。子供の心でつくり、その後、大人の視点(お客さん目線)で修正するのだ。しかし、自分が大人になると、大人の視点ばかりで考えてしまう。売らなければならない。見栄えを良くしなければならない。きちんとしたものをつくらなければならない。そう考えてしまいがちだ。
だからこそ、意識的に子供の心でつくり始める必要がある。子供でもつくれるくらいに、まずは小さくつくってみる。自分のやりたいことを、小さくても良いから表現してみる。自分の中にある子供心を満足させるために、サイトをつくるくらいで丁度いい。手を止めずにWebサイトをつくるには、子供心やワクワク感を起点にするのがコツなのだ。
思いを形に
BFS11日目につくったWebサイトは、お店としては未完成だ。まだお客さんを呼べる状態にはなっていない。しかし、それでも自分の商品を並べる確固たる場所として、土台はできあがった。きっと近い将来、このお店にお客さんが訪れる。この場所で人との交流や、感情のやり取りが生まれ、商品が売れる日も来る。BFS11日目は、そんな小さな夢が世の中に生まれた日なのだ。
これまでの体験記一覧
- 1日目「長い自己紹介」
- 2日目「わたしは何をやめたのか」
- 3日目「好き嫌い・得意不得意を把握する」
- 4日目「自分の役割を定める『私は何屋さんなのか?』」
- 5、6日目「自分の商品を作る」
- 7日目「商品のコンセプトを400文字にまとめる」
- 8日目「コンセプトを絞りに絞ってキャッチをつくる」
- 9日目「商品に名前を付けてあげる」
- 10日目「自分のお店をつくる Webサイト&ブログの構築(前編)」
- 11日目「自分のお店をつくる Webサイト&ブログの構築(後編)」ココ!
- 12日目「自分を表現する 書き続けられるブログを企画する」
ー 書いた人 ー
大谷 信(おおたに まこと)
大手企業でエンジニアとして勤務していたが9月に退職、自分らしい働き方・生き方を模索中。ブログも連載しています。
Twitter https://twitter.com/OtaniMkt