今日は「ギブ・アンド・テイク」ということについて、中辻さんのお考えも聞かせていただこうかと思います。

はい、よくいろんなところでこの話をしています（笑）。でも私が人に「ギブ」することが好きになったのって、ある程度歳を取ってからだったんですよ。それまではいかに自分が損せずに得できるかということばかり考えて生きてきたので（笑）。

ただいろいろと経験をしていくなかで「自分さえよければ良い」というような考え方では結局うまくいかないことにだんだん気づいたんです。中辻さんは根っからの「ギブ精神」をお持ちだと思いますが、どうですか？

ですよね（笑）。お仕事ぶりをみていても、会社に必要とされるために何をしたらいいのかというのを自分の枠を超えてやっているなと感じますね。というか、仕事と関係なく、いろんな人にギブしているイメージがありますよ。

とはいえ、そういう「ギブの精神」って、自分に余裕がなければできないんじゃないかと思うわけですよ。

中辻さんは昔から波乱万丈な人生を送られていて、決して余裕があったわけではないと思うんです。それなのにどうして人に親切にできているのかと不思議なんですよね。もしかして、ギブし続けてきたから結果的に余裕のある人間になれたんですか？

あ、中辻さんにもそういう時があったんですね（笑）。

なるほど。ちなみに「ギブのコツ」のようなものがあれば教えていただけませんか？

笑。ギブの精神を持っている人と仲良くなるのが一番手っ取り早いわけですね。

確かにそうですね。じゃあみんなまずはギブの精神を持っている人と仲良くなって、積極的にギブしていくといいよ、と。

ありがとうございます（笑）。ギブの精神を大切にすれば、結果的には得をする人生になる。若い子たちにはそういうことに早く気づいてもらって、人生を豊かにしていってもらいたいですね。