このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
「いつの間にか現象」
今年の3月に移転したオフィスの天井に、いつの間にかシミができていたんです!
水漏れか何かだと思いますが、まさに「いつの間に」という感じで驚きました。
弊社のオフィスは、典型的なオフィスって感じの内装ではなくて、ソファやベンチが置いてあったり、タイル張りのカウンターがあったり、サンドバッグが置いてあるジムがあったり・・・ちょっと変わっているので、オフィスの天井とはマッチしないんです。
そのため天井に視線が行かないように、視線誘導してたのもあってシミに気づかなかったのかもしれません。
まぁ、天井を抜いてスケルトンにする費用をケチったとも言えますけども・・・
考えてみたら、「いつの間にか◯◯」って結構ありますよね?
いつの間にかお店ができていた/無くなっていた
いつの間にかお気に入りの商品が廃盤になっていた/売り切れていた
いつの間にかサブスク契約になっていた
いつの間にか物価、光熱費が上がった
自分の不注意ということもありますが、不思議なことに「いつの間にか◯◯」って、ネガティブなことの方が多く無いですか?
もしかすると、ここにも『プロスペクト理論』が当てはまるのかもしれませんね。
簡単に言えば、「人は得を求めるよりも、損を避ける傾向にある」という理論で、だからネガティブなことの方に気づけてしまう。
もしかすると、弊社オフィスの件でも、「天井がいつの間にかきれいになっていた」ということなら、誰も気づかなかったかもしれませんね。
となると、いつの間にかきれいにするというのは、ビジネスとして成立させるのは難しいのでしょうかね?
オフィスの共用部の清掃のお仕事は「いつの間にかきれいにする」ではなく、『プロスペクト理論』的な視点で見ると、「いつの間にか汚くなることを防ぐ」という損を避けるものと考えられるかもしれません。
なるほど、これはロボット掃除機も同じですね。(弊社でも使っていますが、たまに椅子に挟まれて息絶えています)
・・・はぁ、なんで、こんなこと、考えてしまうのでしょうかね。
普通に生きていく分には、全く不要な思考ですよ。
もう、「いつの間にか考え事をしちゃう」ってやつですねぇ・・・
「いつの間にか楽しいことを考えちゃう」より、「いつの間にか不安になるようなこと考えちゃう」ことの方が多くないですか?
僕だけでしょうか?
・・・はぁ、「いつの間にか考え事をしちゃう」の止めたい(涙)
だって、考え事してて、目的地(会社とか)の前を通り過ぎたり、自宅マンションの階段を上がりすぎて自分の階を通り過ぎたり、仕事と全く関係ないことを考え出して気づいたら1時間くらい過ぎているんですよ。
普通に生きることに支障がで始めてますからね。
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。