「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第65回 生涯同じサロンに通い続けてもらうために

岩上さんは2014年に『ハウオリ』を開発されました。やはりハウオリの開発前と後では、岩上さんのサロン『マハロコ』の売上にも大きな差が出ましたか?

羨ましい限りです(笑)。ちなみにハウオリを導入することで、顧客層も変わってくるんでしょうか?

そうそう(笑)。それが就活の時期になると、黒髪に戻したり、デザインを中心とした髪型がメインになるんです。ここまでは比較的、来店頻度も安定している。ところが20代後半頃、結婚をされたタイミングで一気に来店頻度が少なくなるわけです。それこそ今まで毎月カットしたり、2ヶ月に1回カラーをやっていたりした人でも、半年に1回程度になってしまうんです。

そうなんです。でも子育てがちょっと落ち着く30代後半から40代くらいになると「また若い頃のように髪型を遊びたい」と思う方も増えてくる。だけどその頃の髪って白髪や薄毛やうねりといったトラブルも増えている。だからそれを解消するためにまた美容室にお金をかけるようになるんです。

確かに多くのお客さんは、その時々の自分の髪の悩みに合わせてサロンを選んでいるんだろうなというのは感じます。でも僕は、そこにハウオリがあることで、他のサロンに流れてしまう可能性をぐっと下げることができると考えているんです。

そうそう。例えば40代以降の髪の悩みってハウオリで大きく改善するんです。でもそれを初めて行ったお店で急に「やってみませんか?」って言われても、なかなか踏み出せないと思うんです。でも若い頃から通っていて、自分のこともよく知っている美容師から提案されれば、安心して施術を受けられると思いません?

産後って抜け毛がすごくて、しかもその後に生えてくる髪の毛って産前とは髪質が変わってしまうことがほとんどなんです。だからハウオリがすごく効果的で、皆さん熱心に通ってくれるんです。それに、来店頻度は低くなっても、有効期限内にチケットを使い切ろうと一度でドカンと使ってくれる方も多くて(笑)。結果、年間の売上としてはほとんど変わらないんですよ。

ははぁ。やはり前回の対談でも話題に出ましたが、ハウオリの導入が1人の顧客の LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を上げていくんですね。ちなみにハウオリを導入されている認定サロンは現在全国に28店舗ありますが、どのサロンも導入前後で売上や利益率はアップしているんでしょうか。

そんなに差が出るんですか! すごいですね。ハウオリの効果を感じているお客さんはずっと同じサロンに通い続けてくれるし、しかも今はハウオリを導入しているのは全国で28店舗だけなので他のサロンに移ってしまう可能性も限りなく低いと。そう考えてみると、ハウオリって素晴らしい商品ですね!
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。