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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
「トリガーポイントを探せ」
「社員さんには会社に誇りを持って欲しい」
お客様と打ち合わせをしていると、こんな風におっしゃる社長がいらっしゃいます。
きっと、ほとんどの経営者がそう思うのではないでしょうか?
ところが、そうした社長の中には、「あんまり会社に来たくない…」「会社への思い入れはそれほどない…」「会社を売りたい…」のようにおっしゃっる方もいます。
そんな事を言いながら、実は会社に来たいし、思い入れは十分あるし、いざ買い手が現れても売ることはなさそうな社長がほとんどなのですが。
先日、上記のような社長と話していたのですが、僕は「社長がそう思っている会社に対して、社員さんが誇りを持つのは難しくないですか!?」と伝えました。
そして、「会社に行くのが楽しみになりたいんですよね?」「自分の会社のことを社員さん含めて大好きって言いたいんですよね?」とも伝えました。
すると、「確かに・・・そうかもしれません」とその社長は答えました。
弊社はオフィスブランディングの事業も展開しているのですが、施主(社長)と話をしていると上記のようなやり取りになることがあります。
つまり、「社員さんが誇りを持てる会社」を実現するために、実は「社長が来たくなる会社」を作ることになるのです。
それまでは「オフィスは社員さんに任せよう」と社長は考え、彼らの要望を聞いていたわけです。
社員に会社を誇ってもらいたいから社長はそうするのですが、彼らの要望を実現したところで「社長が来たくなる会社」にはなりません。
こんな風にある事象が一見関連がなさそうな事象とつながっているってありますよね。
例えば、首のコリの原因は実は身体の他の箇所の筋肉の緊張が関連しているから、首を揉んでも改善はしないよ、というものです。
これは「トリガーポイント」と呼ばれていますね。
起こっている事象に対して、「トリガーポイント」的な視点で見ていくと色々見えてくるかもしれませんね。
「洗濯物が多い」とイライラしている奥さん、実は原因は洗濯物の量じゃなくて・・・みたいな。(まぁ、そのトリガーポイントが僕には分からないんですけどね・・・)
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。