“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第122回 万代が「毎年5%」の賃上げを公約する理由

倉橋さんは常々「給料を上げ続けることが社長の仕事だ」と仰ってますよね。例えば「毎年〇%は上げると決めている」とか、10年後に平均年収をいくらにするとか、数値的な目標はあるんでしょうか。

毎年5%ですか! 万代さんの企業規模を考えるとものすごい金額になりますよね。

確かにそうですね。つまり物価上昇プラス2%ぐらいは、経営者の役目だと考えているんですね。でもその理屈で言えば、もし物価が8%ぐらい上がる世の中になったら、毎年10%給与も上げなくてはいけなくなっちゃいますよ。

そう思います。それに給与を上げるのは既存社員のためだけでもなくて、これから採用する人へのPRでもあります。優秀な人を採用するためには当然の対応なわけです。特にユニクロさんのような大手企業と戦うためには必須ですよね。

ユニクロは給料も素晴らしいですからね。でも倉橋さん然りユニクロ然り給料を上げることに前向きな経営者がいる一方で、「うちは物価が上がっても給料は増やさない(増やせない)」という経営者も多いと思うんです。

ああ、なるほど。ただそれが可能なのは、職種やビジネスモデルにもよる気がしますね。僕らのような小売業は、社員やアルバイトさんの「頭数」がどうしても必要なビジネスなので、ちょっと難しいかもしれない。

仰るとおりです。そしてその給与についても、周辺地域の額にかなり影響されるわけです。例えばうちの店の隣にコストコさんができたとしますよね。コストコさんは日本で一番時給が高いと言われているんですけど、隣にできてしまった以上、その額を見ないわけにはいかない(笑)。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















