この対談について
株式会社ワイキューブの創業・倒産・自己破産を経て「私、社長ではなくなりました」を著した安田佳生と、岐阜県美濃加茂エリアで老舗の葬祭会社を経営し、60歳で経営から退くことを決めている鈴木哲馬。「イケイケどんどん」から卒業した二人が語る、これからの心地よい生き方。
第148回 「争続」にしないために、生前からできることとは
第148回 「争続」にしないために、生前からできることとは

今日は「相続」について深堀りしていきたいと思います。相続って「争続」なんて字を当てはめることもあるくらい、揉めることが多いじゃないですか。やっぱり遺産が大きいほど遺族間の争いって増えるもんですか?

なるほどなぁ。ちなみに『のうひ葬祭』さんでは、相続の相談なんかにも乗っていただけるんでしょうか?

そうですね。ご自身の終活についてご相談にいらした方で、そのままご葬儀のことだったり相続のことだったりをお聞きになる方も多いです。正直、お話を聞いている段階で「この家族は揉めそうだな〜」ってなんとなくわかったりもしますよ(笑)。

「ウチは家族仲もいいし、遺言書なんて書かなくても大丈夫だよ〜」なんて言ってる方でも、「お子さんたちは毎年帰省されてます?」とか「ご兄弟は近くにお住まいなんですか?」とか聞いていくと、「いやぁ…それは…」ってだんだん歯切れが悪くなっていく(笑)。「俺の家族は仲がいいんだ」と思いたい気持ちもわかりますけどね。

一番は「実家をどうするか」でしょうね。昔だと、家は長男に遺すのが普通だったかもしれませんけど、今はそういう時代でもない。「誰か住みたい人はいる?」って聞いて、誰も手を挙げなければ、自分の代でしっかり処分方法を検討するのがオススメです。

そうそう。…ただそれは、あくまでも「売れたら」の話。問題になるのは、誰も買ってくれないような家や土地の場合なんですよ。結局それが「負債」となって遺族にのしかかり、「争続」へと発展してしまうわけです。

ありますよ。「相続土地国庫帰属制度」っていうんですけど。ただこれ、なかなか審査が厳しいらしくて…。

そうなんですよ。売れないような価値がない土地は、国もいらないよってことなんでしょうけど。しかもね、審査してもらうのにもお金がかかる。だから変な話、お金を払って審査してもらったのに「国に返してくれなくて結構です」ってハネられちゃったら、そこでおしまい(笑)。
対談している二人
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















