“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第140回 アンケートでは見えない「お客様の本音」の見つけ方

Xで書かれていた「数字と直感の比率を50%ずつくらいで見ている」というお話について、もう少し詳しくお聞きしたいなと。経営において数字は当然大事だけれど、現場で感じる直感や違和感も、同じくらい大事にされているということですよね。

そうなんです。そこでの小さな不満が積み重なって、最終的なお店の評価につながっていきますから。あとは意外と見落としがちなのが、照明の問題です。季節の変わり目で日が落ちる時間が変わるのに、点灯時間や明るさがうまく調整できていないとか。

仰るとおりです。お客様が得られるベネフィットには「機能的なもの」と「情緒的なもの」があるんですが、前者は数字で測りやすい一方、後者はそれができないのですごく難しい。どう加点ポイントを作るのか、結局のところ直感が頼りなんですよ。

だからこそ、倉橋さんご自身が実際に万代さんの各店舗に足を運んで、駐車場から店舗に入るまでの空気感やお客様のリアルな様子を見に行かれているわけですね。

そういうことです。店舗ごとに自分でも車を停めて確認します。その時もなるべく一番遠いところに停めて、お客様がどういうふうに歩いて来られるのかも観察します。お店から出てきた方の表情を見るのも大事です。

そうそう。よりたくさんの情報を得られるよう、一番お客様が集中する時間、例えば日曜の午後3時頃を狙って行くようにしています。駐車場からの動線や、お客様が店内でどう遊んでいただいているか、自分の目でずっと定点観測しているんです。

さすが繁盛店研究家ですね。私も昔「会社に来ていただく仕組み」を考えていたことがありましたけど、会社に入る手前のことまでは想像してませんでしたね。今お話を聞いていて、あの頃もっと観察しておけばよかったなと。

たくさんある選択肢の中から、万代を選んで来ていただけているわけですからね。駐車場の時点でがっかりさせてしまったら、リピートしてもらえなくなってしまう。とはいえ難しいのは、ポジティブな報告は現場からいくらでも上がってきますが、ネガティブな報告はなかなか上がりづらいことで。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















