人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第136回 「頑張らない日」が人生に必要な理由

ああ、確かに。でも私に関しては、「落ち込む」まではもうないかもしれない。もしかしたら、メルマガを6500日以上書き続ける中で、頑張れないという状態を消化する能力が上がったのかもしれません。

うーん、どうでしょう。「本当は100まで進めたかったのに50で止まってしまった」ということはあります。でもそれにも何か意味があるんじゃないかと考えるようにしていて。24時間生きていれば何かしら面白いことはあるので、そこにフォーカスするというか。頑張れなかったことは忘れている気がしますね。鈍感力が養われたのかもしれません(笑)。

頑張らない自分を反省して落ち込むこともありますし、鈍感力を鍛えたいと思っても、年をとるとむしろ敏感になっていくんですよ。若い頃は大して頑張ってなくても「今日も頑張ったな」と思えたのに、この年になると天の声が聞こえてくるんです。「君は今日、頑張らなかったよ」と(笑)。

若い頃は頑張れない日にどう頑張るかを考えていたんですけど、不安で何も手につかないときに無理やりやった仕事って、ほとんど役に立たなかったなと。「今日は無駄な一日でいいや」と、頑張る気になるのを待つことにしたんです。

ああ、それはあるでしょうね。全力を出せば100の結果が出るかもしれないけど、50や60で満足しているというか。そこで「もっと結果を出したい」と思う部分もありますが、一方でそれはそれでありかなと思える自分もいる。

人生って長いドライブみたいなもので、アクセルを踏み続けるだけじゃ持たないですからね。ブレーキを踏んだりガソリンを補給したりすることも、長い旅の一部じゃないですか。長期的に見れば、頑張らないことも頑張っているうちの一つなんじゃないかと。

イチロー選手も似たようなことを言っていた気がします。調子が上がらないときにいかに無理せず、次の良い波が来るまで維持するかが大事だと。頑張れないときは漫画を読むとか、友達とグダグダご飯を食べるとかでもいいのかもしれませんね。

ええ。ただ気をつけたいのは、「頑張れないときに頑張らなくていい」という部分だけを都合よく受け取ってしまうことで。調子がいいときにはめいっぱい負荷をかけるからこそ、頑張れない日に堂々と休めるわけです。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















