129通目/安田からの返信 「これは深いです」
なるほど。確かにいますね。やたらポジティブな言葉を使いたがるけど実はネガティブな人。それは文脈を見れば明らかだと。これはきっと言葉どおりの文脈ではなく「人生の文脈」が大事ということでしょうね。どうやってその言葉にたどり着いたのか。その言葉の裏側にどういう想いとストーリーが込められているのか。同じシーンで同じ言葉を使っても、人によってその重さも意味も違います。それはきっと人生の文脈が違うからなのでしょうね。そう考えると、やはり重要なのは人生の意味を読み解くことですね。自分の人生がどういう文脈で出来上がっているのか。そこを理解する。その上で使う言葉を吟味してチョイスする。これは深いですね〜。
前回128目/大野「あなたはどんな中にいると思っているのか?」
僕も本当にそう思います。ただポジティブの言葉に変換しとけばそれでいいか?と言われるとそうでもない。コンテキスト(分脈)が意味を形創るからです。コンテンツ(何を言うか)も大事ですが、言っている言葉の意味は言っていることではなく、コンテキストが決定的に優先してしまうから。りんごひとつとって見ても、それが聖書の中で語られるのとウィリアム・テル物語で語られるのでは意味が全く変わります。あるいは白雪姫でも違うし、万有引力の分脈でもコンピューターという分脈によっても意味するものが変わります。つまり、あなたはどんな中にいると思っているのか?どんな文脈でその言葉を使っているのか?が重要です。
ー大野より
前々回127通目/安田「言葉は人生のルール」
食事のチョイスで体が変わるように、言葉のチョイスで人生は変わる。ほんとその通りだと思います。私は18歳でアメリカに渡り、英語での生活を5年ほどやっていました。その結果、驚くようなことが起こりました。受け身だった性格が能動的になり、控えめだったはずの自分が、言いたいことを主張するようになりました。人は言葉で考える動物です。そして言葉で感じる動物です。言葉は人を変える。性格を変える。思考を変える。でも多くの人はその事実をよく理解していません。だから人の悪口を言ったり、ネガティブな言葉を発したりするのです。言葉は人生の基本ルールです。使う言葉を変えるだけで人生はまったく別のものになります。
ー安田佳生より
交換日記をする二人