赤い出口、青い出口 第38回「商売立ち上げの法則」

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自覚して生きている人は少ないですが、人生には必ず終わりがやってきます。人生だけではありません。会社にも経営にも必ず終わりはやって来ます。でもそれは不幸なことではありません。不幸なのは終わりがないと信じていること。その結果、想定外の終わりがやって来て、予期せぬ不幸に襲われてしまうのです。どのような終わりを受け入れるのか。終わりに向き合っている人には青い出口が待っています。終わりに向き合えない人には赤い出口が待っています。人生も会社も経営も、終わりから逆算することが何よりも大切なのです。いろんな実例を踏まえながら、そのお話をさせていただきましょう。

第38回 商売立ち上げの法則

【ネットを使った商売】

私はネットを使って新規の事業を
立ち上げることを仕事にしています。

新しい概念を伝えながら、
商品やサービスを利用してもらうように
促していくのです。

もちろん、成功することもあれば、
思うように成果が出ないこともあります。
その原因をずっと探しつづけると、
想定していない成果が得られることもあります。

ネットを使った商売に、
絶対的な成功法則はあるのでしょうか?

【リアルもwebも絶対はない】

ネットでの商売は、
移り変わりが早く、再現性がとても低いのが特徴です。
時々、「この手法を使えば、3ヶ月で収入500万!」
というような、情報商材も買いたくなりますが、
手法そのまま真似しても、
長続きしないのはわかっています。

その一方で、ネットは投資コストが抑えられて、
だれでも事業を始めることができます。
PC一つで商品を仕入れたり、
販売までできるのはとても楽ちんです。
私のように、資本を持ち合わせていない人が、
手っ取り早く収入を増やす方法としては、
とても理にかなっています。

最近は、
副業や個人事業をする方たちに、
アドバイスを求められることもあります。
だいたい儲かる手法を聞かれるのですが、
そんな手法あったら、自分でやっています。
自分で考えて試行錯誤するしかないと、
伝えるようにしています。

ただ、知っていることは伝えてあげたいので、
長く仕事として続けるための注意点を
伝えるようにしています。


【ネットに依存しない】

ネットで長く収益を上げつづけるとは。
「全てをネットで完結しない」ということです。

どんな商品・サービスであれ、
ネットを使って全て完結するということは、
いかに労力をかけずに商売をしていくか
ということに答えが向かっていきます。

みんながそこに群がるようになると、
スピード競争や値下げ競争となっていきます。
薄利で馬車馬のように働く未来が見えるのです。
ネット商売の「赤い出口」です。

それでは、
ネット商売の「青い出口」はどこにあるのでしょうか。
私は、商品を作る(仕入れ)工程と
商品を納品する(デリバリー)工程に
特色を出したり、差別化ができると考えます。
つまり、それが「青い出口」になるということです。

ネットで商売を始めるときは、
他者との差別化ができるところは、
自分のコントロール下に置いておく。
ネットに全てを依存しない。
これは、長く続けるための秘訣です。

次回から2回にわたって仕入れと納品について、
お話していきたいと考えています。

 


- 著者自己紹介 -

人材会社、ソフトウェア会社、事業会社(トラック会社)と渡り歩き、営業、WEBマーケティング、商品開発と何でも屋さんとして働きました。独立後も、それぞれの会社の、新しい顧客を創り出す仕事をしています。
「自分が商売できないのに、人の商品が売れるはずがない。」と勝手に思い込んで、モロッコから美容オイルを商品化し販売しています。<https://aniajapan.com/>
売ったり買ったり、貸したり借りたり。所有者や利用者の「出口」と「入口」を繰り返して、商材を有効活用していく。そんな新規マーケットの創造をしていきたいと思っています。

出口にこだわるマーケター
松尾聡史

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