人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第131回 「不機嫌」は仕事ができないのと同じ?

藤原さんのメルマガで「不機嫌でいることの罪」について書いていらっしゃいましたよね。人間だから不機嫌になることは誰でもあると思うんですけど、私はああいう人がすごく苦手で。

自分の中で受けるラインを決めておいて、うちと付き合うときにはそれを出さないでくれるなら仕事をしましょうと。案外そういう人って相手を選んで不機嫌を出しているので、こちらが線を引けばちゃんと使い分けてくれたりします。

なるほどなぁ。私は前は組織のトップでしたから、不機嫌な人がいるくらいで取引を止めるわけにもいかなかったんですよね。社員に「あそことは付き合わない」なんて言えないですし、折り合いをつけながらやるしかなかった。

ある程度は言っています。というのも私は「機嫌よくいることも仕事の一部だ」という定義をしていて。例えば営業で成績を上げている人だとしても、「俺は成績を上げてるんだから不機嫌でいても文句ないだろう」とはならない。職場の空気をよくすることも仕事なんです。

ちなみにプライベートだとどうですか? 職場なら転職や取引停止という手がありますけど、家族は簡単に縁を切れないじゃないですか。特に奥さんの機嫌が悪いと家の中の雰囲気が一変しますよね。奥さんに機嫌よくいてもらうことが円満な家庭の秘訣だという人もいて。

一緒にいる時間が長ければ長いほど、マイナスの部分もひっくるめて付き合わないといけないということなんでしょうね。仕事だったら「この人とはもう仕事しなくていいや」で済みますけど、家族はそうはいかない。

ええ。マイナス部分も含めて愛せるかどうかがポイントですよね。不機嫌だけじゃなく、人間には必ずマイナスの部分がある。付き合いが濃くなるほどそこが見えてくる。仕事と家庭ではやっぱり関係性の深さが違いますから。

確かに(笑)。まぁそこは「仕事ができる」の定義を掘り下げることになるでしょうね。うちでも過去に、お客さんには評価されているけど社内で問題がある人に対して、改善できないなら一緒には働けないと伝えたことがあります。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















