人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第137回 子どもの「意思」の育て方

私からすると、藤原さんはすごく理想的な子育てをされているように思うんです。よく「子どもに自分で決めさせる」と仰ってますよね。私は今、2回目の子育て中なんですが、そのあたりをぜひ教えてほしいなと。

「もっと遊びたい」とか「ゆっくりしたい」という理由でそう判断してしまう。親から見れば「そうしない方がいい」と思うんですが、でも本人から「よく考えて決めた」と言われてしまったら、受け入れるしかないのかなと。藤原さんはどうしていました?

それが親が言うには、私が三輪車に乗りたがらなかったらしいんです。嫌いだから乗りたくないと。なのでその後「じゃあ自転車も強要しない方がよいだろう」と親は判断した。結果、私は高校になるまで自転車に乗れなくて(笑)。「そこは無理やりでも乗せてくれよ」と後から思いましたけどね(笑)。

とはいえ当時の私が頑なに三輪車を拒否したのも事実で、親はそれを尊重してくれただけとも言える。だから難しいなと思うんですよ。例えば「学校をやめる」とか、親から見たら絶対やめたほうがいいことでも、子どもが頑なに譲らなかったら尊重した方がいいんでしょうかね。

私自身の話で言えば、最終的には任せようとしていましたね。でもそのまま黙って見過ごすわけではなくて。「お父さんはこう思うぞ」と意見は伝えます。例えば「今学校に行かない選択をすると、後でこういうことに困るかもしれない」と。その上で、「それでもそうしたいなら尊重するけど、どうする?」と問うんです。

なるほどなぁ。実は、私も藤原さんの真似をして「自分で決めていいよ。でも責任は自分で取れよ」と子どもに言ってみたんですよ。当然喜ぶだろうと思ったら、意外にもすごく寂しそうな顔をして。結局、「だったら言う通りにする」ってなっちゃったんです。

だからこそ「あなたはどう思う?」と問い続けるんです。それでも「わからないから決めてほしい」と言われたら、「じゃあこう決める。でもお父さんが決めたからって、何か起きた時にお父さんのせいにするなよ?」と伝えます。

わかりますよ(笑)。ただ、相手が子どもでも大人でも、基本は同じだと思います。もちろん年齢に合わせて伝え方は変えますが、自分の意見を持ち、自分で決め、その結果を引き受けるというプロセスは変えなくていいんじゃないかと。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















