【vol.281】航空業界のトレンドや近未来(スタートアップ企業)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


先週に引き続き「航空業界のトレンドや近未来」についての記事を読んでみたいと思います。
「Future Travel Experience(未来の旅行体験)」という名前のサイトの記事です。

今回の記事はコレ

10 technology trends that can enhance airline and airport operations in 2023
(2023年、航空会社と空港のオペレーションを強化する10のテクノロジートレンド)
(https://www.futuretravelexperience.com/2023/01/10-tech-trends-that-will-shape-passenger-experiences-and-business-performance-in-2023/)

10個のテクノロジートレンドは下記の通りです。

1.Automation and robotics
2.Artificial Intelligence and Machine Learning
3.Metaverse, digital twin and NFT
4.Personalisation
5.New approaches to retailing
6.Urban Air Mobility
7.Biometrics and digital identity
8.Private Networks
9.Return to collaboration with startups
10.Sustainability

 

「8.Private Networks」の項目は全然発見がなかったので、「9.Return to collaboration with startups」に移ります。

9.Return to collaboration with startups
(スタートアップとの協業の復活)

During the pandemic, collaboration with startups inevitably took a back seat. Now that the industry is truly back up and running it is firmly back on the agenda, with progressive airports and airlines increasingly collaborating with high potential startups and scaleups.

パンデミックの間、新興企業とのコラボレーションは必然的に後回しにされた。業界全体が本格的に立ち直った今、先進的な空港や航空会社は、将来性の高い新興企業とのコラボレーションをますます進めている。

パンデミックの間にスローダウンしたことの一つに「航空産業とスタートアップとの協業」があるようです。
そして、コロナ禍の終わりと共に、またスタートアップとの協業が息を吹き返してきている、という主旨です。

Aeroporti di Roma (ADR) recently launched a second ‘Call for Ideas’ from startups. After the success of the first ‘Call for Ideas’, which saw the implementation of 10 projects selected from over 100 applications, this new round of ADR’s acceleration programme will offer eight successful applicants the opportunity to work on their projects directly from the ADR Innovation Hub, which was inaugurated in October 2022 and is located at the heart of Rome Fiumicino Airport’s Terminal 1.

アエロポルティ・ディ・ローマ(ADR)は最近、新興企業からの2回目の「アイデア募集」を開始した。100を超える応募の中から選ばれた10プロジェクトが実施された第1回「アイデア募集」の成功を受けて、ADRのアクセラレーション・プログラムの新ラウンドでは、8人の合格者に、2022年10月にローマ・フィウミチーノ空港のターミナル1の中心に開設されたADRイノベーション・ハブで直接プロジェクトに取り組む機会を提供する。

アエロポルティ・ディ・ローマ(ADR)というのは、イタリアのいわゆる「空港会社」です。イタリア国内の空港の管理・運営会社とのことです。

このイタリアの空港会社の「スタートアップ企業」を対象とした取り組みが注目されているみたいです。
定期的にスタートアップ企業を集めて「アイデア募集」をして、その中で合格したスタートアップと実際に空港でコラボしてしまう、という取り組みです。
そのまま日本でも「羽田空港」とかで、完全コピペできそうな取り組みですね。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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