日曜日には、ネーミングを掘る ♯101 ジャンルを創る

今週は!

東京の池袋に、リングローという会社があります。同社のみなさんとは社名の考案をきっかけに、ずっとお付き合いさせていただいておりますが、今春ウェブサイトをリニューアルされるということで、新しい企業スローガンをご提案させていただきました。こちらです。

リングローさんは、リユースパソコンの生産台数国内NO.1の会社。社長の碇敏之さんは、北海道生まれ。網元の長男で、若い頃は築地の仲卸で働いていたこともあり、「どれだけ安く仕入れて、高く売れるか。魚もパソコンも同じですよ(笑)」という独特の感性と思考の持ち主。常識に対する反骨心に溢れた人でもあります。

事業のスタンスもとってもユニーク。購入後は故障の理由にかかわらず無期限で保証してくれる(新品より手厚いサービスの)パソコンを販売したり、どう考えても採算はとれないでしょうという廃校の再生事業を全都道府県に展開しようとしていたり。なんで?と思いながらもなんだか応援したくなる会社さんなのです。

新しいスローガンは、こんなリングローさんに対する期待を込めて考えさせていただきました。ジャンルやカテゴリーというのは、製品やサービスより上位の概念です。生物の分類にたとえるなら、「種」を超えた「属」や「科」といったところでしょうか。

ちなみにネーミングの仕事というは、通常、種に該当する製品やサービスを対象とするものがほとんどです。それに対して、ジャンルやカテゴリーのネーミングは抽象度がぐっと上がり、納得していただかなければならない人数も多くなります。その分、ネーミングの開発にはより高い視座と広い視野、深い知見が要求されます。

ネーミングでさえそうなのですから、「創る」のはもっと大変。リングローさんには、ぜひこの高い壁にチャレンジしていただき、情報社会に生きる私たちの心が躍るようなものを創り出して欲しいと思っています。

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