第45回「ちょっとしたビッグバン」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第45回  「ちょっとしたビッグバン」

この間、私の机の上で、ちょっとしたビッグバンがおきました。
それは、モニターアームを使い始めたことです。
モニターを前後左右に移動して自分の目線にあわせて画面の位置を調整できることに加え、画面を90度回転させることで「スクリーンの縦使い」が出来るようになりました。

法律業界は、司法や行政機関と文書のやりとりをする機会が多く、ほとんどの資料はWordかPDFです。そして、こういった縦長形式の資料を読み書きする場合、スクリーンを縦にするか横にするかの違いだけで、驚くほど効率が変わります。ページ数が10枚を超えるあたりからその差は顕著です。

私は、仕事の効率をあげるツールやアイテムが好きなようで、PC周りはもちろん、文房具も色々試します。
そんな私にとって、「モニターアーム」の前か後かでデスクワークが完全に変わったと言っても過言ではありません。もちろん今お読みになっているこの文章も、縦スクリーンで書いています。

ちなみに、置き型モニターでも画面を90度回転できる製品があるようですが、個人的には、モニターアームの一択です。私の好きな工場のロボットアームを思い出させるからです。新卒で入ったメーカーで、誇張なしに汗と涙で工場の工程改善を行った経験があるからでしょうか。ついつい「工場テイスト」に惹かれてしまいます笑

未来コンパスが指すミライ

唯一といっていい問題点は、スクリーンの縦横を変える度に、PCの設定を変更しなければならない点です。
iPhone のように、画面の縦横が自動で切り替わってくれればいいのにと思って調べてみると、アップルが、更に一歩先を進んだ技術を特許出願していることが分かりました。顔の向きを検知して画像の向きが変わる技術です。


米国特許出願公開第20200104033号(出願人:Apple Inc.)
【発明の名称】Using face detection to update user interface orientation


ベッドで寝そべってiPhoneを見ていると、望んでないのに画面が縦や横に変わった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。これは、センサーが自動で縦横を判別していることから生じる“誤作動”なのですが、この特許は、カメラで取得した顔の映像から顔の向きを判断するため、かなりの確率でユーザーから見て正しい方向に画像が表示されます。

仕事で使うPCの補助モニターにおいても顔の向きに沿った画面表示がされる日が来るかもしれませんね。いつの日か「スクリーンを横で固定して仕事を強いられていたなんて、昔の人は大変だったなぁ」なんて語られるミライが来るのではないでしょうか。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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